同業種からの転職の場合
すでにバーテンダーとして就労している者が転職した動機は、主に3点です。
1点目は、バーテンダーのスキルアップを目指した場合です。尊敬できる師と仰げるバーテンダーの元に従事することで、熟練の技術と知識の向上を計ることができます。忙しい店舗に転職すれば業務のスピードが求められるので、量産と効率的に仕事をこなすスキルが身に付きます。モルトバーやラムバー、日本酒バーなどの専門的な店舗に移ることで、それまでの概括的な知識をより深めることができるようになります。
2点目は、収入のアップを目指した場合です。もともとの時給・報酬の設定金額が高い店舗を探すか、これまでのキャリアを売り込んで自分をより高く評価してくれる店舗に移ることで、収入のアップが望めます。
3点目は、職務内容や地位、ポジションアップを目指した場合です。チーフバーテンダーや店長、マネージャーへの昇格を視野に入れた応募にチャレンジすることで、カウンター業務のみならず、人材育成や経営など業務の場を広げることができます。付随して収入アップややりがいも増します。
バーとは一言で言えども、業態は様々です。カクテル調合の腕を磨きたい者が、カクテルのオーダーがほとんど出ないモルトバーに転職しても、もちろん経験にはなりますが根本的な動機はかなえられません。自分が今後どういったバーテンダーになりたいかの、自画像をしっかり描くことが大切です。
- 目指すバーテンダー像に合ったお店選びを。
異業種からの転職の場合
異業種からバーテンダーへ志望する動機は様々です。
もともと飲食店に就労していた者がより酒類の知識と技術を深めたいとバーテンダーを目指す場合、将来独立を考えている者がバーの開業を目指してゼロから勉強する場合、お酒を飲むことやバー通いが趣味だった者が好きを仕事にしたいとチャレンジする場合などです。
バーは未経験者の中途採用も比較的多い業種ですが、独立開業のための修行したい者が、全てマニュアル化されたチェーン店に転職しても望んでいた成果は得られません。自分の将来の目標や人生をしっかり見据えることが大切です。
- 何故バーテンダーを目指すのかを明確に。
人柄も志望動機に絡めて
数あるバーの中で何故そのお店で働きたいのか、そのお店でなければならない理由を志望動機と絡めて明確にすべきです。これが経験者であっても、異業種からの転職であっても同じことが言えます。
バーテンダーはその人柄も集客力に値する立派な商売道具です。個性的で人を惹き付ける魅力のある人間であり、また接客業ですから人に好印象を与えることも大切です。誠意を持ってやる気と情熱をぶつけると良い結果が得られます。
- 好印象に志望動機をアピール。
本記事は2015/12/10の情報で、内容はバーテンダーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。