バーテンダーと関係性がより強い業種
バーで毎日のように取引を行うのは主に、酒屋、氷屋、八百屋です。これらの仕入れがなければばーの営業は成り立ちません。
中でも第一は、バーの資産ともいえる酒や、つまみに使用する食材の仕入れに関係する飲料食品小売業は必須の関係性です。レアな酒は自分の足で直接現地に買い付けに行ったり、独自のルートで入手することもありますが、商売をする程の量となると限界があります。
第二に、カクテルを作るうえで重視すべきなのが、氷です。氷の質の善し悪しがそのままカクテルの出来を左右することになるので、製氷業者と商品は慎重に選ぶ必要があります。
そして第三に重要なのが、野菜・果物卸売業との関係です。フルーツもジュースや、カクテルをより豪華に見せる為のガーニッシュ(飾り)に使用する大切なツールです。
毎日のように接する機会のあるこれらの業者と親交が深ければ、優先的に良品を納品してもらえたり、取引金額も融通がきいたり、というメリットがあります。良好な関係を築いていくことが望ましいです。
- 毎日の仕入れで必須の関係業者とは密の関係に。
バーテンダーと関係性が強い業種
仕入れ品のように毎日も関わりはありませんが、良好な関係性を保つと良い業種が、酒類製造業(酒メーカー)と、たばこ製造業(シガー)です。
酒メーカーは営業担当者が店舗に訪れることが多いので、そこで馴染みになっておきます。すると、新作の情報をいち早くもらえたり、試飲会や講演会の案内や協賛品やサンプルをもらえるなどの特典を受けることができます。時には接待の席に利用して、売り上げに貢献してくれることもあります。オープン前に時間で忙しいからと蔑ろにせず、なにか1杯振る舞ってコミュニケーションを取っておくのが肝要です。
禁煙ブームが根強い昨今ですが、バーと紫煙は切っても切れない関係です。飲食店の禁煙化・分煙化が進むなか、たばこのみならず葉巻やパイプを楽しめる場として愛煙家にはなくてはならない存在なのがバーです。シガーバーも普及していますが、葉巻はデリケートでその管理が難しく、関連グッズも比較的高価です。シガーメーカーとの関係が良好ならば、そういったケアも手厚く、また、シガーの勉強会の案内なども受けることができるのです。
- メーカーとの関係は良好に保つと様々な恩恵が受けられる。
バーテンダーとその他関係のある業種
日々の営業に必須なおしぼりやナフキン、ユニフォームのクリーニング等でお世話になるリネンサプライ業も大切な間柄です。
カクテルに使用している、茶・コーヒー製造業(メーカー)とも関係性があります。ランチやカフェタイムを設けていてお茶やコーヒーを提供する店舗では、コーヒーマシンのリースであったり、より親密な関係性をもつこともあります。
カード社会の現代では、個人店舗でもクレジットカードが利用できるところも増えました。バーではレアな商品はかなり高額になるので、クレジット業者と提携しりことも必須事項になりつつあります。
- 色々な業種の支えられてバーは成り立っている。
本記事は2015/12/11の情報で、内容はバーテンダーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。