看護師の年収・給料相場と年収アップの方法

職業:看護師

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 一般的に看護師の年収は他の職業の平均水準より高いとされていますが、これは地域や勤務体系、勤務先によって大きく差が出ます。ここでは厚生労働省や日本看護協会の調査データ、当サイトに寄せられた看護師のリアルな給料などをもとに、看護師の年収や給料の現状と、年収を上げる方法などを紹介していきます。

 

 

看護師の年収・給料相場

看護師の年収データ(全国平均)

 厚生労働省の「平成29年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の全体の平均年収は4,782,800円(約478万円)となっています(男女合計・全国平均)。

 

 調査内の用語について、ここでは「きまって支給する現金給与額」=「月給」、「年間賞与その他特別給与額」=「ボーナス」と表記します。

 

 下記の表より「月給×12ヵ月分」+「ボーナス」、つまり「331,900円×12ヵ月分」+「799,900円」=「4,782,800円」が本調査をもとに算出した看護師の平均年収となります。労働者全体の平均年収は約491万円(男性:約552万円、女性:約378万円)ですので、看護師は女性が多い職業であることを考慮すると、約478万円というのは比較的高い水準であることが分かります。         

 

年齢 39.3歳
勤続年数 7.9年
所定内実労働時間数 160時間
きまって支給する現金給与額(月給) 331,900円
年間賞与その他特別給与額(ボーナス) 799,900円
労働者数 615,260人
年収(月給×12+ボーナス) 4,782,800円

(出典:厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査 賃金構造基本統計調査に関する統計表」を加工して作成)

 

看護師の年収データ(都道府県別)

 看護師の年収は地域によってかなりの開きがあります。平成29年の都道府県別の年収データによると、最も年収が高いのは京都府で約541万円、2番目が東京で約532万円です。それに対し、最も低い宮崎県は約396万円、次が鹿児島県で約406万円という結果であり、最大150万円ほどの差が見られます。

 

 これは対象人数が少ない調査ではあるものの、年収の高い地域は500万円強~低いところで400万円前後と、地域によって開きがあるということの参考にはなるでしょう。

 

【看護師の月収・ボーナス・年収(降順) ※年収は「月給×12+ボーナス」で算出】

  月給(円) ボーナス(円) 年収(円) 年齢(歳) 勤続年数(年) 労働者数(人)
京都 376,700 893,500 5,413,900 41.6 9.5 13,450
東京 370,600 876,200 5,323,400 37.8 6.2 48,360
山梨 380,700 672,000 5,240,400 40.2 6.1 2,300
千葉 359,500 801,000 5,115,000 38.6 7.5 26,050
神奈川 357,900 779,600 5,074,400 37.1 5.4 31,240
兵庫 345,800 860,000 5,009,600 40.8 6.9 28,430
奈良 343,800 881,500 5,007,100 37 7.4 8,410
栃木 341,000 910,100 5,002,100 40.2 9.6 8,460
鳥取 333,400 999,400 5,000,200 39.9 11.3 4,330
三重 341,200 891,300 4,985,700 40.4 9 7,670
愛知 344,600 847,200 4,982,400 38.2 8.8 36,830
静岡 345,000 782,500 4,922,500 42.3 8.5 9,460
福井 328,200 967,200 4,905,600 39.4 39.4 39.4
石川 325,600 934,800 4,842,000 38 8.7 5,000
広島 336,200 793,400 4,827,800 36.4 7.1 18,740
山口 328,200 885,600 4,824,000 40.2 8.5 12,740
埼玉 338,600 760,300 4,823,500 38.9 6.8 27,280
大阪 342,400 710,300 4,819,100 36.3 6.5 39,750
北海道 331,100 819,900 4,793,100 40.4 7.8 33,030
長野 332,000 807,200 4,791,200 42.9 9.7 8,270
和歌山 340,000 709,800 4,789,800 39.7 8.4 4,960
岐阜 323,000 906,200 4,782,200 38.2 7.6 8,170
山形 316,400 962,700 4,759,500 38.2 10.4 6,980
秋田 321,600 898,800 4,758,000 41.3 12.4 8,230
宮城 319,800 917,600 4,755,200 37.6 7.7 9,590
岡山 321,700 870,300 4,730,700 39 10.1 11,100
富山 319,400 856,600 4,689,400 42.1 8.2 3,520
新潟 318,100 861,700 4,678,900 41.5 9.6 11,120
福島 327,900 741,900 4,676,700 40.2 11 10,800
徳島 324,300 764,700 4,656,300 39.2 9.4 3,630
群馬 319,400 750,000 4,582,800 39.2 6.8 7,230
香川 315,600 787,400 4,574,600 40.3 11.2 5,630
島根 305,600 884,600 4,551,800 37.7 7.9 3,900
茨城 321,100 669,800 4,523,000 38.3 6.9 10,390
岩手 303,000 852,300 4,488,300 42.9 10.8 5,570
青森 309,100 734,600 4,443,800 41.1 10.3 6,320
高知 303,800 749,700 4,395,300 42.3 7.5 6,090
愛媛 297,300 802,700 4,370,300 43.7 10.7 10,010
福岡 303,500 680,700 4,322,700 39 6.4 40,850
熊本 296,800 756,700 4,318,300 41.1 8.5 11,790
沖縄 293,800 756,000 4,281,600 39.2 7.2 10,220
大分 293,000 747,000 4,263,000 42.4 9.7 6,990
滋賀 306,300 543,900 4,219,500 37.9 6 5,300
佐賀 292,300 647,300 4,154,900 42.4 10.1 5,530
長崎 285,200 726,100 4,148,500 42.3 8.6 7,540
鹿児島 285,800 634,100 4,063,700 40.5 8.4 11,960
宮崎 269,400 725,900 3,958,700 40.6 10.6 7,710

(出典:厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査 賃金構造基本統計調査に関する統計表」を加工して作成)

 

 当サイトの「看護師の実際の給与明細」にも、全国各地の看護師の年収が掲載されており、金額は年収300万円台後半~700万円代と様々です。(ただし、治験業務や看護教員など、現場の看護師以外の職も含まれています)

 

参考看護師の実際の給与明細をチェック

看護師のリアルな給与明細調査

看護師の給料や福利厚生は、個人病院で働くのか、大学病院などの大きい病院で働くのかなどによって様々です。ここでは実際に勤務経験がある看護師のリアルな給与明細を紹介します。

  • 看護師の年収は相対的に高めだが地域差があり、最大で150万円程の開きがある。

 

看護師の年収・給料をアップするには?

夜勤手当で収入を上げる

 看護師は夜勤で収入が変化すると言っていいほど夜勤の頻度は重要です。今は病棟の夜勤形態は二交代制が多く、日本看護協会の調査では二交代制(夜勤1回あたり16時間以上)が56.6%にも上り、夜勤は隣り合わせにあります。

 

 日本看護協会の「2017年 病院看護実態調査」によると、夜勤1回あたりの手当は、三交代制準夜勤で4,419円、三交代制深夜勤で5,066円、二交代制夜勤で10,999円でした。例えば、外来や検査室などあまり夜勤をしていない人たちと、病棟で月5回(二交代制の場合)夜勤をしている人とでは、平均手当を単純計算しただけでも月に約55,000円と、かなりの差が出ることになります。

 

【平均夜勤手当額の推移】

(出典:日本看護協会「2017年 病院看護実態調査」)

 

 当サイトの「看護師の給与明細」にも、二交代制の夜勤手当が月5万円ほどであったり、月2回の夜勤で約3万円の手当、という投稿もあります。

 

【総合病院の病棟看護師・二交代制・夜勤手当53,500円】

 

【CCU・ICU・二交代制・月の夜勤2回で手当約3万円】

 

 年収を高くしたい場合は夜勤専従や夜勤が多い病院を選ぶなど、夜勤とどう付き合うかも大切になってきます。ただその分プライベートが不規則になるのは覚悟しなくてはいけません。また、ここ数年の夜勤手当の推移を見ると微増減を繰り返してはいるものの大幅には増えていません。年齢を重ねるにつれて体力的に夜勤がつらくなったり、ライフスタイルの変化で夜勤を避けて、異動や転職を考える看護師もいますので、年収と体力、生活環境を総合的に考慮する必要があります。

 

  • 夜勤の回数は給料に大きく影響する。年収重視なら夜勤とうまく付き合う。

 

病院による年収の差を把握

 

 看護師は、地域だけでなく、働く病院や職務内容によっても給料が大きく変化します。目先の一年単位での高年収という点だけ見るならば、民間の黒字経営である大手の病院は一般的に高年収になるでしょうが、公立病院と比較すると退職金などは低くなります。どの病院でも働くメリット・デメリットがあるので、どんな病院・どんな環境及び条件で働きたいのかということを考えて病院選びをしていくことが大切です。

 

病院の規模による年収の比較

 厚労省の調査において、企業規模ごとに看護師の給料を比較したデータがあります。10~99人、100~999人、1,000人以上のそれぞれの数字です。

 

  月給(円) ボーナス(円) 年収(円) 年齢(歳) 労働者数(人)
全体 331,900 799,900 4,782,800 39.3 615,260
10~99人 318,500 638,800 4,460,800 47.8 80,540
100~999人 324,700 747,100 4,643,500 40.4 289,920
1,000人以上 344,800 915,600 5,053,200 35.1 244,800

(出典:厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査 賃金構造基本統計調査に関する統計表」を加工して作成)

 

 企業規模の大きさと年収は比例しており、1,000人以上の勤務先の年収が最も高く、99人以下と比較すると約60万円の差があります。また、ボーナスの金額の差が顕著であり、99人以下と1,000人以上とでは30万弱の開きが出ています。

 

民間病院や民間クリニックは高年収か?

 もちろん、一概に企業規模が大きい=高年収とは定義できません。全体的に年収が高いとされているのは経営がうまくいっている民間の病院や個人経営のクリニックです。給料だけ見るならば、月給、ボーナスともに高いところが多いです。しかしこれはあくまで黒字経営が前提の話であり、病院も企業と同じで赤字経営の所は給与が低く、待遇も良くない所もありますので、転職時には注意しなければなりません。

 

 そして、福利厚生や待遇は病院によっても違いますが、小さい個人病院やクリニックなどではあまり充実していない所も多いです。小さい所は看護師の人数も少ないので、とにかく休めません。子供が急に熱を出したといっても一人欠けると仕事が回らなくなる場合が多いので、休みを取りづらいといったこともあるようです。ただ先述のように黒字経営であればクリニックでも高年収を得ることは十分にあり得ます。下記のように、クリニック勤務の日勤のみで年収460万円ほどと、看護師全体の平均年収に近い額を得ている人もいます。

 

【個人クリニック・日勤のみ・年収約460万円】

 

 一方、民間の大手の病院では給与も高く、待遇もしっかりしている所が多いです。経営状態が良ければ高年収も得られます。ただ、激務の病院がほとんどなので、残業などは当たり前といった状態が多々見られます。下記では私立病院勤務で年収約570万円と高年収を得ていますが、主任のため後輩指導やクレーム対応などの負担が大きく割に合わないという意見の投稿が見られます。

 

【私立病院の主任・年収約570万円】

 

 下記は病床数の多い総合病院の勤務に関する質問ですが、忙しくて大変…という声も挙がっています。

 

  • 民間経営の病院やクリニックは、経営状態によっては高年収になることも多いが、小規模の場合は福利厚生や待遇に注意。

 

公的病院は高年収か?

 都道府県や市町村が運営している公的医療機関、すなわち公的病院は安定していて潰れることはないし、給与も高いと思われがちですが、実際はそうでもないのが現状です。潰れる危険がないと言われていたのは前の話で、今では赤字経営の所も多く他の病院に吸収されることも十分あり得ます。給与に関しても、確かに地域によっては高く貰える所もありますが、ほとんどの所は退職金を高く設定している分、毎年の年収自体はそう高くないというのが現状です。

 

 下記は国立病院勤務の看護師の給与明細ですが、年収は450万ほどと平均的であり、「定年間際の役職のない上司と給料は5~10万程度しか変わらない」と記載されています。

 

【国立病院・年収約450万円】

 

 年収が低いという中で退職金以外に公的病院で働く待遇面のメリットとしては、福利厚生や教育体制がきちんと整っていることが挙げられます。福利厚生などは年収面の要素として計算することもできるでしょう。

 

 また 年休や育児休業などはしっかり取れますし、新人でもブランクのある人でもきちんと指導してくれます。ただ、研修や研究は多いです。休日や時間を削ってでも勉強したいという方には向いているかもしれませんが、とにかく激務な所が多いのでプライベートを充実させたいという方には不向きとも言えます。

 

 実際に、看護師の転職Q&Aコンテンツには「公立の総合病院が激務で辞めたい」という投稿もあります。辞めるべきという意見とあわせて、退職後の手当が良いので続けている、という回答も見られます。

 

参考公立の総合病院の看護師を辞めたい

公立の総合病院の看護師を辞めたい

公立の総合病院に勤務して4年、毎年4月になると新人採用や異動があり、新人が育つまでは夜勤回数も増えるため体力的にも精神的にも限界に近付きます。限界を迎えるまでに退職するべきかどうか悩んでいます。...

 上記に挙げたように、公的病院の年収自体はそこまで高くなく、退職金を高く設定している所が多いので、公的病院は長く勤めなければ意味がないというのが前提になります。逆に言えば、長く勤める前提で退職金や福利厚生などを考えれば高年収とも言えます。(公的病院の退職金については次項でも説明しています)

 

  • 公的病院は長期で働く場合は退職金などを考えると生涯給与はそこそこ上がる。お金の面で言うと短期勤務には向かない。

 

スキル・キャリアアップで着実に高年収を狙う

 

 看護師は昇給が少ないです。看護師の役職というのがとても少なく、昇格のチャンスが中々ないことも原因です。その上、転職して新しく勤め出す時には新人と同じくらいの給料から始めなければならないというところもあるので要注意です。

 

 では昇給を目指すにはどうすれば良いかというと、まずは自分自身のスキルを上げることが重要です。認定看護師や専門看護師の資格を取るのも良いですし(多くの病院では資格手当がつきます)、院外の研修に参加することも必要です。 こうした自身の努力がキャリアアップに繋がり、結果的に管理職に就いて管理職手当がつくということにもなるのです。

 

 例えば下記のように専門・認定看護師を募集しており、「専門・認定手当1万円」と明記している病院もありますし、院内・院外研修や認定看護師の支援を積極的に行っているところもあります。

 

(出典:川崎幸病院・採用情報 ※2018年5月22日時点での調査情報)

 

(出典:「医療ワーカー」 ※2018年5月22日時点での調査情報)

 

 看護師のQ&Aコンテンツにも、看護師の給料アップ方法を問う質問に対して、資格取得を勧める回答が投稿されています。

 

参考看護師が給料アップするには資格取得が有効という意見あり

看護師が給料アップする方法を教えてください。

8年目の看護師で大学病院で勤務しています。入職当初からずっと外科系の病棟で働いてきました。急性期の患者さんがほとんどで、がん患者さんのケアも経験しています。仕事は大変なこともありますが、楽...

 

  • 資格取得や研修参加などのキャリアアップにより、手当や将来的な昇給・昇格で年収アップを狙える。

 

年収・給料アップのために転職エージェントを使う

 やはり看護師にとっても年収というのは注目すべき点であり、年収や待遇に関する質問は複数寄せられています。

 

>>その他「看護師」に関するQ&A一覧はこちら

 

 転職を検討する際に、基本給やボーナス、夜勤手当などの各種手当、研修や資格支援などの情報は、病院の採用ページや転職サイトに記載されている場合もありますが、下記のような看護師の転職エージェントに登録すると、担当コンサルタントが代行して詳細を確認してくれることも多いので、応募前に入念に比較検討をしたい場合はお勧めです。

 

参考看護師転職サイトランキング

看護師転職サイトランキング【2018年度版】

 看護師は、二交替などの不規則な生活リズムや、女性が多いゆえの人間関係の悩みから転職するケースが多い仕事の1つです。一方で医療機関はじめ看護の現場では人材不足で悩んでいる場合も多く「看護師さんに是非働...

 

看護師のボーナス事情

Bonus and Brick Wall in the Background

 

正社員ならば多くの病院でボーナスは出る

 金額に差はありますが、正社員の看護師として雇用されている場合は日勤のみや夜勤ありに関わらず、多かれ少なかれボーナスが出る所が多いです。「看護師のリアルな給与明細」を見ると、治験業務と看護教員を除き、現場で看護師として勤務している人はすべてボーナスが支給されています。中には月々の給与は平均より少ないけれどボーナスだけは倍くらい違うといった職場もあるので、転職先を探す際はボーナスの金額も比較する必要はあります。

 

 今後長く勤めていきたいと考えるならば、大学病院や国立の病院などは年功序列で給料が上がっていきますし他の待遇も良い所が多いので、そんなにボーナスは意識しなくてもいいかもしれませんが、逆にいずれは他の分野で働きたいという先の目標がある方は、元々のボーナスが高い所や月々の給与が高い所を選んだ方が良いかもしれません。

 

看護師のボーナス状況の一例

  • クリニックはボーナスが低い

 クリニックでも正社員雇用ならばだいたいボーナスは出ますが、低い所が多いです。むしろ出ない所も稀にあるので事前に確認が必要です。その分働きやすさや勤務体系が選びやすいことなどがクリニックの魅力となるので、ボーナス自体はあまり期待しないほうが良いというのが現状です。

 

  • パートでもボーナスが出ることも

 今はパートでもボーナスを出してくれる病院もあります。もちろん正社員に比べると低くはなりますが、それでも一般的なパートよりは高い額を貰える所が多いので、転職の際にパート勤務を考えている看護師の方は、ボーナスがあるかないかも、転職先を比較する良い判断材料になるかもしれません。

 

(出典:「医療ワーカー」パート特集より ※2018年5月22日時点での調査情報)

 

忙しい所はボーナスも高い

 看護師のボーナスは病院や地域によって大きく違うので一概には言えませんが、総合的にみるとやはり激務とされている所は給与もボーナスも高い傾向があります。忙しくプライベートな時間も中々作れないけれど、年収が高いからやっていけるという看護師も少なくないのです。

 

参考看護師の転職先の選び方(ボーナスや基本給と忙しさの兼ね合いは?)

看護師が転職先を選ぶとき、どんなところをみて判断する?

26歳看護師です。私は2次救急に指定されている病院の救急外来で働いています。休日は週休2日制ではなく、4週6休なので、休日が少ない分基本給は多い方だと思っていました。でも、看護師の求職サイトな...

 しかし、忙しいわりにはボーナスが低いという病院も沢山ありますので、転職の際には事前に多くの病院を比較・検討することが一番重要となります。自力での情報収集や調査が出来ない場合は、転職エージェントに登録して調べてもらうのも良い方法です。

 

参考看護師転職エージェントを使うことの利点

看護師転職エージェントのランキングを公開!利用のメリットも徹底解説!

 看護師が転職する場合の方法は、転職エージェントに登録する、転職求人サイトや求人誌を見て応募する、ハローワークやナースセンター(日本看護協会)を利用する、病院などのHPを見て自分で...

  • 正規雇用であれば大抵の雇用先でボーナスは出る。看護師が売り手市場の中で、傾向としては激務具合とボーナスは比例しがち。

 

看護師の転職と退職金

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退職金は勤務先・勤続年数により異なる

 もちろん勤続年数によって支給額は変動します。労働期間と退職金の額がある程度比例するというのはそもそもの前提です。そもそも退職金を貰うには勤続年数○年以上と病院によって定められています。勤続年数1年以上で支給される所もありますが、平均的に3年~3年半の所が多いです。これは病院によって違うので、自分の病院が何年以上で貰えるのか退職を決める前にきちんと把握しておくことが重要です。(1ヵ月でも足りなければ退職金は貰えません)

 

 また、もらえる退職金の金額も病院や勤務年数によって様々ですし、そもそも退職金制度がない所もなかにはあるので、転職する際は事前に調べておきましょう。

 

  • 退職金制度の有無と受け取り条件は転職時にもチェック。

 

退職金が多く貰える職場とは?

 一般的に、大学病院や国立病院(看護師が公務員認定)の退職金は多いとされています。公務員や準公務員扱いの所は「公務員の給与に準ずる」となっているので、退職金は定年まで勤め上げたとすると約2,400万円貰えることもあるようです。

 

(出典:独立行政法人国立病院機構東海北陸グループ・看護師・助産師募集要項

 

 しかし、大学病院や国立病院でなくとも、それなりに大手の病院(自分の地域で名の知られている病院)などは経営が安定している所がほとんどなので、退職金もしっかり支給してくれるはずです。病院の先輩に話を聞いてみると、以前勤めていた病院のことを知っていたりなど、意外と他の病院の内部事情も入ってきます。

 

(退職金にかかる税金)

 退職金と税制についても少し言及しておくと例えば若くして起業して成功したりして退職金をもらう場合など「勤続年数が少ない」と一定の税金がかかります。しかし「40年看護師を勤め上げた」など長期の勤続年数がある場合は控除額が増えますので税金がほとんどかからなくなります。詳しい計算方法は割愛しますが長く勤務して受け取る退職金の方が税金上優遇されるということは覚えておいてもいいでしょう。

 

  • 大病院の看護師、公務員採用の看護師などは退職金が高い。長期勤めれば税金はほぼかからない。

 

転職先を選ぶ時は退職金だけではなく総合的にみる

 転職先を選ぶ際、退職金制度がある所を…と選ぶ人もいますがその考えは良いとは言えません。なぜなら、退職金制度がある所は月々の給与を低く設定していることも多いからです。前述した公的病院がそれに該当します。

 

 退職金というのは給与の後払いとも言えるため、基本的に長く勤めなければ金額は上がりません。色々な分野に興味があり、何度も転職を繰り返すような場合は、月々の給与が高い方がお得ということも言えるので、自分の将来性を考えた上で転職先を選ぶことをお勧めします。

 

  • 退職金の有無に踊らされれないように。給与面との兼ね合いも大切。

 

年収別の看護師の求人例・勤務例

 年収ごとの看護師の勤務事情や求人例、転職事例などを紹介します。

 

年収300万円代の看護師の求人・勤務事情

 

総合病院の外来勤務 (32歳 福岡県在住)
女性(30代)

 総合病院の外来で正社員として働いています。日勤のみの勤務のため夜勤はないですが、残業はあります。診療科は内科です。午前中はとにかく患者さんが多いので、準備から医師の診察の介助までとても忙しいです。患者さんは高齢者の方が多く、定期健診の方もおられるため、なるべくお待たせすることがないよう努めています。

 

 大手の病院と違い、午後からの診療もしているため、忙しい時は休む暇もないといった感じになります。入院が決定した場合は病棟に連絡をし、病棟看護師に引き継ぎなどをします。

 

 私は子供がいるため、夜勤ができないので日勤のみにしてもらっています。月収にすると20万弱+ボーナスになるので病棟など、夜勤ありの職場と比べると年収は低くなりますが、病棟と比較すると残業も少ない職場なので満足しています。

 

美容皮膚科クリニック勤務 (26歳 大阪府在住)

 

女性(20代)

 美容皮膚科で正社員として働いていました。日勤のみの10時から19時までの勤務で、残業はほぼなし。年収300万程度でした。私の勤めていた所は月々の売り上げによって給与が変動する形だったので、(基本給に売り上げが+αという形でした)毎月給与が違い、ボーナスも年に2回でしたが半年の売り上げによって変動していました。

 

 美容系は一つ一つの単価も高く、コースを成約して頂いた月は特に売り上げが高くなるので、ひと月にどれくらいコースを多く成約して頂けるかが給与変動の鍵となっていました。残業もなく予約制のクリニックだったため、その日の忙しさは事前にわかるのでとても働きやすい職場でした。

 

 美容系は人間関係が良くないとよく言われますが、私の勤めていた所は個人の売り上げは関係なく、全体の売り上げで皆の給与が決まるという形だったため、皆で頑張ろうという姿勢があり人間関係も悪くなかったです。

 

精神科病院勤務・病棟・夜勤なし (28歳 埼玉県在住)
女性(20代)

 精神科病院に勤務して4年目になります。病棟勤務なので夜勤はありますが、現在は夜勤をしていません。残業はなくほぼ毎日定時で帰ることができます。患者さんも穏やかな日は、病棟全体が穏やかな空気なのでとても働きやすい環境です。託児所も完備されているため、子供を預けてフルタイムで働いています。

 

 同僚の看護師の方たちも子育て中の方が多いため、沢山助けてもらいながらも仕事をすることができています。そういった子育てへの理解がある所も有難いです。給与は夜勤をして年収350万くらいなので、そこまで高い方ではないと思いますが、自分のライフスタイルに合っている職場だと思うので毎日充実しています。

 

年収400万円代の看護師の求人・勤務事情

 

総合病院の外科病棟勤務 (26歳 愛知県在住)
女性(20代)

 総合病院の外科病棟に正社員として勤務していて、現在4年目で月収30万前後です。夜勤・残業はもちろんのこと、研修や勉強会など非常に多い職場です。外科のためベッド回転数も早く、患者さんの移動も多いため、毎日忙しい日々を送っています。

 

 大手の病院のため、新卒の頃から研修など教育には手厚い指導を受けてきたので、知識も技術も多くのものを学べています。現在はプリセプターも経験し、指導する立場になっていますが、教育のカリキュラムがあるのでそれに沿って指導を行っています。急変も多いため気を抜けないことも多いですが、徐々に出来ること・任されることも増え、毎日忙しくも充実した日々を過ごしています。

 

大学病院の手術室勤務 (24歳 熊本県在住)
女性(20代)

 大学病院で手術室看護師をしています。入職してまだ2年なので夜勤がありません。夜勤がなく危険手当などはつきますが、年収420万前後のため病棟勤務に比べるとやはり低いです。土日も休みなので一般企業と変わらない感じですが、遅出はあるので日勤のみではなく、手術が長引く場合などは残業もありますが、残業手当をきちんととることができます。

 

 大学病院のため、研修や勉強会、研究発表などすることも多く、休み返上で研修に行くことも多々あります。教育体制が整っているので仕方のないことではありますが、グループでの集まりや委員会などもあるため、残業をするより他の仕事で遅くなることが多い職場です。

 

 しかし、福利厚生などはとてもしっかりしているので育児休業や時短勤務などもとれますし、託児所もあるため仕事復帰もしやすい環境にあります。

 
介護施設勤務 (25歳 広島県在住)
女性(20代)

 特別養護老人ホームで正社員として働いています。夜勤はありますが、残業はほとんどありません。もし残業が入った場合はきちんと残業代が支給されます。研修などもほぼないので休日もゆったりと過ごしています。2交代夜勤を4回して月収28万くらいになります。

 

 私の働く特別養護老人ホームでは重症の患者さんはほとんどいません。認知症を患っている方は多いですが、ADLは自立されている方ばかりです。もちろん中には寝たきりの患者さんもいますが、そういった方には特に褥瘡などができないように体位変換をしっかり行い、皮膚の状態のチェックやトラブルのケアなどを早めに対処できるよう心掛けています。病院のように毎日忙しいという感覚はあまりないので、患者さんたちとお話ししながら毎日楽しく仕事をしています。

 

年収500万円代の看護師の求人・勤務事情

 

大学病院の循環器内科勤務 (30歳 東京都在住)
女性(30代)

 循環器内科病棟で働いています。残業もあり忙しい職場ではありますが、それだけ患者さんの人数が多いということは、看護師の人数も多いということなので仕事自体は楽しいです。日々勉強出来ますし、なんといっても症例が多いです。様々な症状の患者さんをみることができるので、病棟一つでも十分勉強できます。

 

 また、認定看護師や専門看護師の方も多く、支援体制も整っているため自分のスキルアップも目指せます。給与の面では年収550万を超えたこともあり、病院の託児所もあるので子供が出来ても安心して働くことが出来ます。給与だけでなく福利厚生の面でもとても充実している所が、働きやすいと感じる理由の一つです。

 

総合病院の消化器科病棟勤務 (29歳 神奈川県在住)
女性(20代)

 消化器の病棟で働いています。高度な医療技術提供を行っている病院なだけあって、最先端の検査や治療法などを勉強することが出来ます。月々の給与は他の病院とそこまで大きな差はないのですが、私の勤めている病院はボーナスが高いため年収も高く、だいたい520万程となります。年3回ボーナスが支給される所も魅力です。

 

 しかし、激務なため離職率も高いのが現状にあり、残業は当たり前といった職場です。それでも給与が良いからやっていけるといった感じがありますが、それ以上に最先端の医療に触れる機会があることが一番のメリットだと思っています。それぞれの分野に秀でる人材育成にもとても力を入れているので、自分のキャリアアップも目指すことができます。

 

大学病院の内科病棟勤務 (31歳 大分県在住)
女性(30代)

 大学病院の内科病棟で働いています。大学病院のため研修医が多いので、看護師は大いに助かっています。しかし、注射などの経験が未だにほとんどないため、次の転職のことを考えると正直不安という気もたまにします。

 

 福利厚生や給与は良い方ですし、時短勤務などもあるため将来子供を産んだ時もここなら安心と思っています。給与は夜勤が多く入った月は月収で35万を超えたこともあります。(普段は32万くらいです)研修などは多いため休日に行くことも多々ありますし、研究発表など病棟業務以外のことがとても多いです。残業代はつかなくても、研究発表の資料作成のために遅くまで残らなくてはいけないこともしばしばあります。

 

 しかし、何かと手当がつく職場なので、私は以前大学時代に一度落ちた保健師の国家試験を再度受け、合格しました。こういった資格手当なども給与に反映されるところも魅力ですし、私はまだ利用したことはありませんが、認定看護師の研修支援なども行っている所もメリットだと思っています。

 

本記事は2018/05/23の情報で、内容は看護師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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  9. 救命救急センター
  10. 国立高度専門医療研究センター

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  4. デイケア(通所リハビリテーション)
  5. 地域包括支援センター
  6. ショートステイ

職場別の看護師の転職(その他)

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  3. 空港
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  5. 保育園
  6. 乳児院
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