体力的に辛い時
夜型の生活でライフスタイルが乱れている上に、長時間の立ちっぱなしなので、バーテンダーは過酷な仕事です。睡眠不足に悩まされたり、足や腰を悪くしたりと、体力的にはかなりきついので、体を壊す人も多いのが実状です。
それでもバーテンダーを続けているのは、やはり皆この仕事が好きだからなのです。その辛さにも勝る魅力がバーテンダーにはあります。
探せば日勤や激務でないお店もあるので、そういった店舗や条件に合う仕事に移ることで状況も変わってきます。
- 体力的にはかなりきついので、体を壊す人も多いのが実状。
精神的に辛い時
バーテンダーは夜の商売でゆるく見えることもありますが、職人の世界です。現代ではそういった環境も少なくなりましたが、入店したての下積みや修行の時期は、とにかく雑用しかさせてもらえず、その扱いもぞんざいなこともしばしばです。
年功序列の世界なので先輩の言うことは絶対、誰よりも早く出勤し誰よりも遅くに退転するのは当たり前、といった昔ながらの風習が根強く残るバーもあります。罵声を浴びせられたり、辛く当たられたりすることもあり、今時には珍しいスパルタな現場に、メンタルをやられてしまう若者も少なくありません。
ですが、そうした職人の世界はもはや希少であり、その修行経験が無駄になることは決してありません。いずれ必ず自分の糧となり、確固たる自信へとつながるのです。
代わって、入店初日からカウンターに入れてくれるような今どきのバーもあるので、辛い場合はそういった店舗を探してみることが必要です。
- 昔ながらの風習が根強く残るバーでは、スパルタな現場にメンタルをやられてしまう人も。
人間関係が辛い時
バーテンダーに限らず、どの職業にもある悩みが人間関係です。特にバーは少ない人数で営業している店舗がほとんどなので、人間関係を悪化させてしまうと逃げ場がなくなり、最終的には辞めざるをえない状況にもなりえます。
人対人の問題なので相性があって然り、こればかりは仕方の無いことですが、バーテンダーは特殊な職業です。その特殊業務に長年就いている人物は、個性的な人が多いです。それを踏まえたうえで、勤務先や師事するバーテンダーを選んだ方がよいといえます。
何れにせよ、バーには様々な形態があるので、勤務店舗を変えるだけでクリアできる問題は多いです。
- 少人数での店舗がほとんどなので、人間関係を悪化させてしまうと逃げ場がなくなる。
収入が低い時
経営者にでもならない限り、雇われバーテンダーの収入はたかが知れています。
ですが、飲食業界内で転職するのであれば、収入はさほど変わらないということを認識しておいた方がよいです。お店によっては深夜手当が付く分、一般的な飲食業種より給料が高いところもあります。
バーテンダー職の魅力よりも収入に重きを置きたい時は、潔く他業種へ移った方がよいです。
- 飲食業界内で転職するのであれば、収入はさほど変わらない。
本記事は2015/12/14の情報で、内容はバーテンダーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。