獣医師の初任給の相場
- 小動物診療施設
初任給は22~25万くらいが相場になっています。小動物診療施設は個人事業主であることから、公務員や民間企業にある各種手当ては充実していません。都市部では通勤手当を支給する病院は多くなっていますが、住宅補助まで支給するケースはまれです。地方では募集をかけても人材が集まらないことから、住宅補助の支給や借上げ社宅の用意がある動物病院もあります。
- 農業共済組合、農業協同組合
組合の規定に定められている金額で、約20万円が相場になっています。別途、獣医師手当て、調整手当てが4~6万円支給されます。臨床経験のある中途採用者は前歴を考慮した金額になります。住宅補助などの各種手当ては充実しています。
- 地方公務員
都道府県によって多少異なりますが、月給約20万円と数万円の調整手当てが支給されます。中途採用の場合は、前職歴を考慮した金額になります。各種手当ては充実しています。
- 民間企業
大学院卒相当の給与に獣医師手当て1万5千円~3万円がついた、23万円くらいが相場です。福利厚生は企業によって様々です。人体用の製薬企業で初任給は高い傾向があり、規模にもよりますが、有名な企業では26~28万円のところもあります。
動物用医薬品製造・販売企業では獣医師手当て込みで21万円くらいになっています。食品会社の経営する畜産農場に勤務する獣医師の初任給も高い傾向があり、25~28万のところがあります。企業化している動物病院の初任給は25万、経験者は27万円~が相場です。飼料会社の初任給は23万程度です。
- 新卒者の初任給は大学院卒程度の金額で、民間企業で高い傾向。組織の規模が大きいところでは福利厚生が充実している。
本記事は2015/06/25の情報で、内容は獣医師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。