調理師の将来性
ここでは調理師の将来性について紹介をしていきましょう。
- 欲求を満たす職種はなくならない
人間の三大欲求は睡眠欲、性欲、食欲です。この欲求は理性ではあまり抑えることが難しいとされている本能のレベルの欲求です。この3つに食欲がある限り、調理師の仕事がこの世の中から消えることはないでしょう。
食というのは、最も手軽に幸福感を感じることが出来るものです。空腹時に食べる食事は空腹という辛い状態を解消してくれるため高い幸福感を感じますし、高級料理店ではステータスの高さを自分と一緒にいる相手に感じさせることも可能です。だからこそ、調理師という仕事はなくならないのです。そういう意味では将来性は明るいといえます。
ただ一方で「食欲」をテーマにした仕事は「消えない産業」なので当然参入者も多いです。そういう意味では食産業自体はなくならなくても、その時代時代によって流行り廃りは必ずあるわけで、消えない食産業の中で自分が調理師としてどのようなポジションをとっていくかとが一番大切になります。消えない産業の中で将来を明るくするには自分の強みを生かし時代にあったニーズに応えていくことが大切です。
- 日本人ほど食を楽しむ人種はいない
日本人ほどに食文化を楽しんでいるような人種はいないと言ってもいいです。国内の料理のジャンルやレストランの多さはもはや世界トップと言っても過言ではないでしょう。日本料理や寿司やそば、うどんといった日本独特の食文化は当然として、海外の中華やフレンチ、タイやベトナム、インド、イタリア、スペイン、ドイツなど、ざっとあげるだけでも沢山の調理のジャンルがあります。
食を楽しむ国民性だからといって全ての調理師の未来が安泰かといえば当然そういうことではなく、先述の通り、時代のニーズにマッチしたサービスを提供できなければいけません。時代のニーズというのがフレンチや和食といった食のジャンルかもしれないですし激安店・高級店などの経営のジャンルかもしれません。こういったニーズは常に変わっていきます。
- 将来を見据えたキャリアプランは常に考える
自分が納得できるキャリアプランは常に考えましょう。調理師としてある程度の腕になれば、自分の思い通りのお店に高待遇で迎えられることも珍しくなくなります。その上で、日本国内はもちろん、海外にもその気になれば、転職することだってできるわけです。
有名店で働くのか、そこでどのポジションまで上り詰めたいのか、他にも外食チェーンで店舗経営の分野や商品開発の分野でも活躍したいのか、独立を目指すのかなどなど、その人それぞれによって、望んでいるものは違うでしょうから、自分の気持ちに基づいたキャリアプランの作成が、その後の調理師人生を左右すると言ってよいでしょう。
本記事は2015/06/15の情報で、内容は調理師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。