調理師のイタリアンへの転職
イタリアンの調理師は非常に人気が高く、様々なスタイルの飲食店が存在していることから、選択肢が広く持てるというメリットがあります。一般的にピザとパスタというイメージが強いイタリア料理ですが、厳密にいうとイタリア料理とうものは存在せず、それぞれの土地の特徴を活かした各地の郷土料理が存在しています。四季折々の素材を活かした料理を行う日本料理と共通点があるとも言えるでしょう。
イタリアンの調理師を目指すのであれば、どのようなお店で、どのような調理をし、どのような料理人になりたいのかをまずは最初に決めておいたほうがいいでしょう。スタンダードにパスタやピザについての知識やスキルを得たいというものなのか、アンティパストからドルチェまでイタリアンのコース料理全般に精通した本格的なリストランテのシェフになりたいのかによって、転職を希望すべき方向が違ってくるからなのです。
活躍出来るフィールドとしてリストランテ、トラットリア、タベルナ、バール、ピッツェリア、スパゲッテリア等があるので、どういうイタリアンのシェフになりたいのか考えて転職先を選択しましょう。
- イタリアンの求人は人気が高い。転職する場合は「イタリアンのどんなシェフになりたいのか」を意識して転職先を考えよう。
イタリアンの一般的なキャリアパス
イタリアンの調理人の場合には、最初はホール担当などを兼任したながら、皿洗いなどの雑用からキャリアをスタートさせることが多いです。ただし、日本料理等と違うのは、年齢や経験ではなく、全てが結果やその時点で持っている実力によって判断されることです。腕があると認められればお店の看板であるパスタ担当やメイン料理担当になることも可能なのです。ただ一般的にはホール・雑用から、前菜担当、ドルチェ担当を1年~3年くらい行い、パスタやメイン料理を任されるようになると言われています。
イタリアンの調理人の給与は店舗の規模よりも、その店がどれくらい売上を上げているかが影響するケースが多いです。立地の影響などももちろん大きいです。他のジャンルの調理師に比べると、月給で20万円から30万円前後からのスタートという所も珍しくないため、優遇されているといえるでしょう。
イタリア料理店ではパスタやピザはもちろん、コース料理なども出すリストランテでも、お店によって非常に個性的なことが多いのがの特徴です。よく使われる食材という点では共通点があるもの、冒頭にもある通り、もともとは郷土料理が発祥になっており、南部と北部、海に面した地域と山の地域では、まったく違った料理が出てくるのがイタリアンの世界です。ですから自分がイタリアンの中でも具体的にどんなキャリアを積みたいかは常に考えておく必要があるでしょう。
- イタリアンの調理人は和食に比べると実力主義の面がある。駆け出しの頃の給与面も他のジャンルより恵まれている傾向。
本記事は2015/06/12の情報で、内容は調理師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。