総務の方が転職時に書いた実際の履歴書をもとに、注意点を解説していきます。
勤めていた会社が倒産、実務経験のある総務を志望するBさん39歳(男性)
平成10年に大学を卒業し、同年4月に調味料関係の卸売会社に入社し、営業職に配属になりました。営業として2年勤務しましたが、総務の仕事が自分に向いていると思い退職。その後必要な資格を取るために、ビジネススクールで主に経理を2年学びました。平成14年にビジネススクールを卒業後、中堅どころの事務用品メーカーで経理・財務として勤務していましたが、平成26年4月に倒産してしまいました。ハローワークでの事務職管理者養成講座を受講し、総務・経理として働きたく求職中です。
①免許・資格
平成6年8月 普通自動車1種免許取得
平成13年7月 ビジネスマナー実務検定 2級
平成13年11月 簿記2級
- ある程度の年齢の募集であれば、職場のリーダーとしての人材を求められていると判断できます。それにふさわしい資格は必ず必要になってきます。社会人になってから勉強して取得した資格は努力家の証ですので、好評価の対象となります。
②特技・趣味・得意科目など
実際の文章
「特技は特にありませんが、趣味でトレッキングをしていますので、地図を読むことは人よりも上手です。得意科目は日本史です。特に幕末が好きで、歴史小説などを読むと当時の人達の意志の力や行動力に感心してしまいす。」
- 技は「有りません」とそっけなく書くよりも、趣味に絡めて書いてみると意外と出てきますし、資格では見えてこない部分の自分を知ってもらうことができます。趣味の記述も単に「トレッキング」等ではなく、そこから広がる部分(ここでは地図が読めること)を書くと、履歴書を見た人が想像しやすくなり、あなたに興味を持ちやすくなります。
③志望動機
実際の文章
「私は12年に渡り会社の経理・財務を担当してきました。全国に営業所が6か所ありましたので、それぞれの営業所の事務職の方々を取りまとめ、会社全体の経理を間違いのないものに整えていました。残念ながら倒産してしまいましたが、失業中にハローワークの事務職管理者養成講座を受講し、改めて総務・経理・財務の仕事が面白いと感じ、自分に向いている職種だと確信しました。自分の持つ能力を全て活かして御社に貢献したく志望いたしました。」
- 経験を活かせるだけでなく、仕事に対する適性とやる気をアピールしてください。特に先々はリーダーになれる人材を求めての求人の時は、リーダーシップを示すことを忘れてはいけません。
④本人希望記入欄
実際の文章
「特になし。」
この欄は「特になし。」で大丈夫ですが、募集要項中に勤務時間をいくつかのタイプから選ぶ記述があった場合や、本人に希望がある場合は、希望の勤務時間帯や希望の休日などを記入しておきます。
本記事は2015/12/08の情報で、内容は総務としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。