海外添乗の事前準備
海外添乗も国内添乗同様に準備をします。国内添乗との違いは、手配がきちんと行われているかについては旅行会社を信頼することになります。それは、海外に電話して確認するわけにはいかないためです。
また、航空券は空港で受け取りますし、現地で使うクーポンなどは現地ガイドが準備してくれますので、添乗員が貴重品を持って行くことは多くありません。大切なことは、お客様に電話連絡した際に好印象をあたえることです。この電話から、既にツアーは始まっています。
- お客様に電話連絡をして、1人1人の個性をできる限り把握しておくことで心の準備ができる。
海外添乗の流れ
- いよいよ出発
当日は、言うまでもなく早めに空港へ行きます。空港のカウンターでお客様が来るのをお待ちして、各自チェックインを済ませてもらいます。チェックインが終わったタイミングで全員のお客様を集めて挨拶をします。そして次は、目的地の空港で集合することになります。
- 楽しい観光
目的地に着くと、現地ガイドが空港まで迎えに来ていることが多いので、全員でバスに乗り観光に向かいます。夜遅い到着の場合は、そのままホテルに直行することもあります。観光は現地ガイドがおこなうので、添乗員はあまりやることがありません。添乗員自身が初めて訪れる場所であれば、尚更です。しかし、何度か訪れたことがあれば、持っている知識を現地ガイドの邪魔にならない程度に、お客様へ披露しておくのは大切な仕事です。
- 何をすればいいのか分からない自由時間
自由時間には、何をするか決めてきているお客様もいますし、何も決めていないお客様もいます。添乗員は、何も決めていないお客様に何かアドバイスできる程度の情報を事前に仕入れておかなければなりません。それも、添乗員のアドバイスともなるとお客様も信頼しますので、それなりに価値のある情報を用意する必要があります。
現地ガイドがいない時間帯は添乗員の腕の見せ所。
名残惜しいお別れ
お別れの挨拶は日本の空港に着いてからではなく、出発地の空港で終わらせることが一般的です。
海外ツアーは、1週間ほどの時間をお客様と過ごします。最初は知らない者同士ですが、1週間も経つと気心も知れてきます。名残惜しい気持ちもありながら、お別れとなります。帰りの飛行機の中は、仕事を終えた充実感に満たされることになります。
- お客様と連絡先を交換して輪を広げる添乗員もいる。
本記事は2015/12/04の情報で、内容は旅行添乗員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。