意外と知られていない派遣添乗員
バスツアーに参加するお客様の多くは、添乗員が旅行会社の正社員だと思っています。しかし実態は、子会社の添乗員であったり、派遣会社の添乗員であったりする場合がほとんどです。
添乗員もあえて自分が派遣社員だということを名乗ったりはしません。派遣の添乗員であっても、旅行会社のバッチを付けて仕事をしますので、旅行会社の看板を背負って仕事をすることになります。ツアーを成功させたいという高いプロ意識は、正社員に負けてはなりません。
- 旅行業界の最前線で働く添乗員は、そのことにプロ意識を持っている。
旅行業界で活躍する派遣添乗員
派遣添乗員の活躍の場は、募集型のツアーから手配型のツアーまで幅広いです。高校生の修学旅行に同行することもありますし、学生水泳大会の運営に携わることもあります。つまり、旅行会社の企画にスタッフが必要な場合は、派遣の添乗員が呼ばれる場合もあると言うことです。
派遣会社の添乗員には社会人経験者が多くいます。それは、ツアーを楽しいものにして欲しいという要望から、修学旅行や学生水泳大会などにおいては、学生の誘導をしっかり行って欲しいというものまで、旅行会社のニーズが幅広いからです。
幅広いニーズに対応できる人には、社会人経験が豊富でビジネスマナーが備わっていることが求められますので、そうした条件を満たしている社会人経験者が多いのが、派遣会社の1つの特徴です。
- 添乗経験は浅くても、社会人経験を武器に活躍する添乗員は多い。
派遣会社の仕組み
派遣会社は旅行会社から独立しています。派遣会社に登録して働き始めると、そこから様々な旅行会社に派遣されることになります。ですので、ある会社の添乗中に出会ったお客様に、別の会社の添乗中に再会してしまうこともあります。もちろん何の問題もないのですが、お客様にはとても驚かれます。
派遣会社の添乗員は自分の経験や能力に応じて仕事をもらいます。ヨーロッパでの滞在経験が長い人は、ヨーロッパ方面の仕事を多くもらったり、男性の場合は手配型の修学旅行など営業要素の強い仕事を多くもらったりします。派遣会社に登録する最大の魅力は、いろいろな旅行会社のツアーに派遣されるので各社の特色を学ぶことができるのと同時に、幅広い仕事を経験することができることです。
- 色々な種類の添乗業務を経験することで人としても成長できる。
本記事は2015/12/03の情報で、内容は旅行添乗員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。