専門学校トラベル科を卒業後アルバイトを経て派遣会社の添乗員へ(24歳 男性 東京都在住)
男性(20代)
高校を卒業して専門学校のトラベル科に入り、旅行業界に就職することを目標に2年間勉強に励みました。旅行業務取扱主任者の資格や、語学の資格を取得するなど順調でしたが、就職活動を始めると不景気のあおりで求人が少ないことを知りました。そこで、ワーキングホリーデー制度を利用して1年間オーストラリア、3ヶ月間カナダへ行くことにしました。この経験がのちに添乗員として働くようになってから役に立ちました。
帰国後は居酒屋でアルバイトをしながら、将来についていろいろ考える日々を過ごしました。ある日、添乗員の派遣会社の求人広告を見つけ、話を聞きに行きました。この時に説明をしてくださった方がベテラン添乗員で、大手旅行会社での活躍の日々や、世界中を周ってきた経験が、20代前半の私にはとても刺激的でした。世界中を飛び回ることができる、そんな仕事を見つけたことに興奮し、すぐに添乗員の世界へ飛び込む決意をしました。
実際に添乗員をしてみて分かったことは、添乗員の仕事の幅の広さでした。添乗員の仕事として思い浮かぶことは、バスツアーのように40人前後のお客様を誘導して観光地を案内する仕事です。確かにその様な仕事は多かったですが、手配型のツアーでは高校生の修学旅行や生命保険の慰安旅行など、一般のツアーとは違った面白さがありました。夜の宴会にまで同席し、ようやくベッドに入れたのが夜の2時をまわった時はさすがに参りましたが。でも、そんなツアーに限ってお客様との距離が縮まり、お別れの際には少し名残惜しい思いを抱くこともありました。今ではそれらすべてが良い思い出です。
保険セールスから添乗員へ(24歳 女性 神奈川県在住)
女性(20代)
母親の紹介で保険セールスの仕事をしていました。覚えることが多く、営業のノルマにも追われ精神的にも体力的にも疲れていました。
ある日、友人が添乗員の仕事を始めました。色々な観光地に行けるようで、アルバイトと保険セールスの仕事しか経験のない私には、とても魅力的な仕事に感じました。それからしばらく考えましたが、違う仕事も経験したい気持ちがあったので、大手旅行会社の子会社の添乗員になりました。
添乗員になるとすぐに研修が始まります。研修には同期の仲間がいますので、彼らの存在が後々とても大きなものになりました。研修が終わる1ヶ月後にいよいよ添乗員デビューの日が来ました。それはバスツアーで40名のお客様をお連れする仕事でした。保険セールスで様々な人に話しかける習慣はあったのですが、40名の人達を前にバスの中で挨拶するときは、さすがに緊張しました。しかし年配者が多かったので子供の様に可愛がってもらい、無事に添乗員デビューすることができ、新しい世界が開けた気がしました。
その後も色々な観光地を訪れることができました。同期の仲間と情報交換しながら、時には励まし合いながら頑張りました。今思うと添乗員になってからの最大の収穫は、沢山の人と知り合えることだと思います。同期のメンバーや、連絡を取っているバスガイドさんもいます。とにかく人として大切なことを沢山学ばせてもらっています。
本記事は2015/12/04の情報で、内容は旅行添乗員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。