幅広い年齢の添乗員が活躍
添乗業界では20代から60代まで、幅広い人材が活躍しています。学校を卒業してからすぐ添乗員になる人もいますし、異業種から転職してくる人もいます。そして結婚を機に辞めた後、しばらくしてから再開する人もいます。
添乗員のほとんどは非正規社員のため、悪く言うと仕事が不安定と言えますが、良く言うと仕事をしたい時に働けるとても自由な仕事とも言えます。その様な自由さが、幅広い人材が活躍している一つの理由です。
- 添乗員の派遣会社には、多様な働き方を認めてくれるところが多い。
20代の人達の強み
ツアーに参加されるお客様は年配者が多い傾向にあります。修学旅行は学生が多いですが、先生方が重要なお客様であることから、やはり年配者とのお付き合いが多くなります。そうなると20代の人達は、ベテラン添乗員の様にお客様から信頼されて仕事が出来るまでには時間がかかるという点で不利です。
しかし、旅行会社やお客様が20代の添乗員に求めていることは、元気に一生懸命やる姿です。その様な姿を見れば、お客様は応援してあげようという気になります。経験不足をやる気でカバーできることが20代の人達の強みです。
添乗業務はとても疲れます。添乗準備で遅くまで時間がかかり、翌朝は早く起きなければいけませんので睡眠不足になることもあります。バスツアーでは1日10時間ちかくもバスに座り、お尻が痛くなります。ハイキングツアーに行けばとうぜん添乗員も歩きます。とにかく添乗員は元気でなければ務まりません。そういった点も20代の人達の強みです。
- 20代の人達は、元気に頑張っている姿を見せることが求められている。
30代以上の人達の強み
社会人経験が数年あると、多くの人がビジネスマナーを身に付けています。それは言葉遣いや服装であったり、気が利くことであったりします。
添乗員の仕事は多岐に渡ります。特に修学旅行や慰安旅行などの手配型のツアーでは、バスツアーとは違った緊張感があります。旅行会社にとっては、成功すれば翌年も仕事が貰えますが、不手際があれば仕事が貰えなくなるといった切実な事情があります。
この様な大切な仕事を任せるわけですから、添乗員が社会人としてのマナーを身に付けている事は強く求められます。その点は、社会人経験を十分に備えた30代以上の人達の強みです。
- 異業種からの転職はマイナスではなくプラスに評価してもらえる。
本記事は2015/12/03の情報で、内容は旅行添乗員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。