旅行添乗員の仕事は無くならない
旅行会社の店舗を見ると分かる通り、国内、海外問わず1年中ツアーが販売されています。旅行会社が企画するツアーには、原則として添乗員1名が同行します。旅行が企画された通り円滑に進むことを管理するのが仕事です。よってツアーが無くならない限り、添乗員の求人が無くなることもありません。
ある時期、個人で旅行に行くスタイルが増えてくると、ツアーが無くなることを心配する声もありました。しかし現実には、高齢者をはじめ、車を運転しなくてすむお父さんのニーズもあり、今でも添乗員に対する必要性は変わりません。
- 高齢者向けのツアーに同行できる介護資格をもった添乗員という新しいニーズも。
旅行添乗員を始めるなら2~3月がお勧め
旅行業界には、繁忙期と閑散期があります。特に春から秋には、添乗員の数が足りなくなり、いつもは現場に出ない派遣会社の内勤スタッフが応援に出る事態も見られます。一方で、冬の時期になると閑散期を迎え、ツアー数は減少する傾向にあります。
求人は、旅行会社も派遣会社も通年行っていますが、お勧めできる時期は繁忙期に入る前の2月~3月頃です。この時期の旅行会社は、余裕があることと、繁忙期に合わせて添乗員を確保したい思惑から採用に積極的と言えます。
未経験の添乗員を雇う場合は、研修を受けて「旅程管理主任者資格」を取得する必要があるため、繁忙期の1ヶ月以上前に採用する傾向にあります。そして添乗員からしても繁忙期直前に採用されることで、研修を受けてからすぐに仕事が貰えるメリットもあります。閑散期に採用された場合は、仕事がもらえる様になるまで時間がかかる為、ゆっくり経験を積みたい人に向いています。
- 研修を受けてからゆっくりと経験を積みたい場合は、閑散期に仕事を始めると良い。
正社員よりも圧倒的に非正規社員が多い
世間では、ツアーに同行する添乗員のことを旅行会社の正社員だと考える人が多いようですが、そのほとんどが非正規社員です。旅行会社の正社員は、主にツアーの企画や手配をして、それを販売します。非正規社員の添乗員は、ツアーに同行して円滑な旅行を実現します。役割が明確です。
旅行会社には、添乗員を非正規社員で採用したい理由があります。添乗員はツアーに同行する役割のため、ツアーの数によって需要が決まります。春から秋の繁忙期は需要がありますが、冬の閑散期になると需要がありません。需要のない時期に正社員を雇用しているとコストがかかります。そのため、季節変動のリスクを軽減するためにも添乗員を非正規社員として雇いたい動機が、旅行会社にはあるのです。
非正規社員で雇用されることは、悪い事ばかりではありません。添乗業務を1本1本受ける個人事業主だと考えれば、特定の仕事にとらわれない、新しい働き方を手に入れることが可能になります。求人を探す際には、どの様な働き方をしたいのかよく考え、自分にあった会社を探してみるのも1つの手です。自分なりの働き方を応援してくれる会社もあります。
- 未経験の添乗員でも活躍が認められると、年間を通して安定的に仕事を得られることも。
本記事は2015/12/03の情報で、内容は旅行添乗員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。