調剤薬局事務の志望動機・自己PRの書き方と履歴書の例文

職業:調剤薬局事務

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 ここでは、調剤薬局事務の志望動機・自己PRの書き方のポイントを、3つの事例(未経験者の場合・経験者の場合・パートから正社員になる場合)に分けて紹介したあとに、実際に調剤薬局事務の方が書いた履歴書の例文を2つ紹介します。これから調剤薬局事務への転職活動を控えていて、志望動機・自己PRや履歴書を作成する方はご参考ください。

 

 

調剤薬局事務の志望動機・自己PRの書き方の3つの事例

 ここでは調剤薬局事務の方の志望動機・自己PRの書き方の事例として「未経験者」「経験者」「パートから正社員希望者」の3つを取り上げてみます。

 

★(例1)未経験者の場合

 まずは、調剤薬局事務としての経験がない方の志望動機・自己PRの書き方のポイントについてです。前提として現場では即戦力が求められるのでどうしても経験者が優遇されてしまう傾向にあります。そこでどう差別化を図るか、それは「前職での関連スキルをアピールをする」ことです。

 

 もしパソコンの扱いに慣れていれば、とても重要なものになります。現在の薬局はほとんどがパソコンでの処理を求められているので、パソコンの扱いがある程度出来る人が重宝されるのが現実です。

 

 また接客業に携わったことがある方、こちらも武器になります。人と関わることにためらわないところをアピールポイントして記載するべきでしょう。薬局では基本的に患者さんと話をしなければならないです。書類の書き方や問診表のお願い、ジェネリックについてなど他にも色々説明しなければならないですし、年齢層も様々です。ですので、接客業に従事していた人は薬局側にも採用メリットがあります。

 

  • 調剤薬局事務未経験の場合は「調剤薬局事務に活かせる過去のキャリア」をアピール。

 

★(例2)経験者の場合

 経験者の方はどのくらい薬局事務の経験があるか、どんなレセコンを使っていたか、以前の職場で行っていた業務内容など、すぐにでも薬局で働けるという姿勢を見せていきましょう。以前の薬局で具体的にこんな作業をしていた、このような業務に重きを置いていたなど、積極的に記載しましょう。具体的な例を出すことで、事務の能力を分かってもらえますし、これだけ自分は使える人間だと他の人と区別して貰えるようにしましょう。特に個人薬局だとどのくらい作業が出来るかが問われます。

 

 調剤事務管理士などの資格を所有していれば、それも触れておきましょう。実際資格所有はあまり重要視されないのが現実ですがアピールの1つになります。

 

  • 経験者の場合はとにかく即戦力になれる根拠として実務経験をアピール。

 

★(例3)パートから正社員になる場合

 正社員雇用の場合は、ある程度の経験はやはり求められてきます。さらに、上述の経験者の志望動機・自己PRの書き方に加えて、時間、曜日に融通が利くことに重点をおいて書いた方が有利になります。薬局は土日も営業している所が多々あるので、それに対応できることが望ましいと考えている薬局が多いのが現実です。

 

 また業務上、残業してしまうことが当たり前なので時間外業務も行えることも付記しましょう。特にお子さんがいる方は、お子さんをどうするかを具体的に対策しておくのが、他の方と違うアピールが出来て、良い印象を相手に与えます。

 

  • パートから正社員を希望する場合は実務経験のアピールは当然のことながら、ある程度働き方に融通がきくという点のアピールも大切。

 

 また、転職ステーションのQ&Aの投稿に下記のような相談がありました。調剤薬局事務への転職希望者が志望動機の内容を質問していますが、調剤薬局事務の方の回答で「よく病院に行っていて身近な存在だった」「時間に余裕を持って働きたかった」などが挙げられています。また複数の回答者に共通しているのは「前の会社の悪口は言わない」などのアドバイスです。併せて参考にしましょう。

 

参考詳しくは以下の記事をご参照ください

薬局の調剤事務に転職する際の志望動機等について

突然の質問失礼します。今私はある会社で事務員として働いているのですが、ほとんど営業の方々の補助役みたいな感じで残業も多く結構な激務です。また周りの人も競争心が強く常にギスギスしていて、人間関係も億劫に...

 

履歴書の例文(1)医療事務の正社員から調剤薬局事務の正社員への転職を希望する30歳Aさん(女性)

 ここからは調剤薬局事務の方が転職時に書いた実際の履歴書をもとに、注意点を解説していきます。

 

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 まず一人目の方です。平成19年3月に高校を卒業。同年4月に医療事務として働き始め現在も就業中です。今回、医療事務の正社員から調剤薬局事務の正社員への転職の転職を希望する事例です。

 

①免許・資格

平成20年8月 普通自動車第一種免許 取得

平成20年9月 2級医療秘書実務能力認定 取得

平成21年9月 介護事務資格 取得

 

②特技・趣味・得意科目など

実際の文章

「ランニング・食べ歩き・旅行」

 

  • 何か特別な特技、趣味などあればパーソナリティを知ってもらうために積極的に記載すべきですが、嘘をつくのはNGです。真実を書く前提で何かしら調剤薬局事務の仕事に関連づけられればベストでしょう。

 

③志望動機

実際の文章

「長年病院にいましたが、母の病気をきっかけに少しずつ考えが変わってきて、患者さんともっと身近な距離で自分の持っている資格を活かしたいと思うようになり、今回調剤薬局事務に応募させていただきました。これまでは病院でずっと医療事務として働いており、大きな病院で処理にスピードを求められていたため、情報の処理に自信があります。過去に介護事務の資格を取得していますが、現在は調剤事務管理士などの資格取得に向けて勉強中です。」

 

  • 志望動機で今まで働いてきた経験を活かせることをアピールしましょう。この方は過去の経験をベースに「患者さんともっと身近な距離で自分の持っている資格を活かしたい」という気持ちを志望動機の軸にしています。調剤薬局事務は患者さんとの距離が近いので、コミュニケーションが得意、接客経験があるなど人との繋がりが重視される傾向にあります。
  • 医療関係で全く働いたことがなくても、過去の経験を棚卸しして「パソコンが使える」「接客経験がある」などアピールポイントを探しましょう。将来の展望についても「医療系にとても興味があり資格を取得していきたい」など、採用者側の印象に残るようにしましょう。

 

④本人希望記入欄

実際の文章

「特になし。」

 

履歴書の例文(2)調剤薬局事務のパートから正社員への転職を希望する36歳Bさん(女性)

rirekisyo

 

 2人目の履歴書のサンプルです。平成13年に4年制大学を卒業。同年4月にメーカーに入社し一般職として働き、その後平成23年8月から調剤事務でパートとして勤務。現在パートから正社員雇用に向けて転職を希望する事例です。

 

①免許・資格

平成12年9月 簿記2級 取得

平成20年5月 2級医療事務技能認定 取得

平成21年9月 調剤事務管理士 取得

 

②特技・趣味・得意科目など

実際の文章

「電卓計算・タイピング」

 

  • 計算や数字など得意な方は記載すべきです。なぜなら薬の入力の際、ただ数字を入力するだけではなく薬の個数や全量を自分で変えなければならない場合がありますので、頭で計算しなければならない時があるからです(ただし、これは薬局レセプトコンピューターの種類によります)。 またパソコンに親しいのであれば、積極的に記載しましょう。薬局内に印字物を掲示したり、配布したりすることが季節ごとにあります。この時、薬剤師も作りますが、調剤薬局事務が一緒に作ったりすることが多いです。

 

③志望動機

実際の文章

「今回、子育てが一段落したことをきっかけに、本格的に調剤薬局で働きたいと思い、また医療事務と調剤薬局管理士の二つの資格を学んでいくうちに、本格的に専門性を深めたいと思い、応募させていただきました。4年ほど調剤薬局でパートとして働いていましたので、処方箋の入力の早さには自信があります。またレセプトの請求、労災、事故の請求も行っておりましたので、調剤薬局の事務の仕事は大抵網羅しています。医療事務の事も独学ではありますが、自分なりに勉強しておりましたのでこちらも調剤薬局の方で活かすことができると思います。また人と話すのが好きなので、患者さんに物おじせず対応でき、結婚以前に一般事務として働いていましたので、お金の処理や計算も得意です。長年パートではありますが、働いておりましたので、経験、知識を活かし1日も早く役に立てるよう貢献していきたいと思います。」

 

  • 前職は一般事務で、現在パートで薬局に勤務している方です。 志望動機については前職で使えそうな技術をアピールしています。また調剤薬局事務は患者から処方箋や書類を授受したり、何か疑問に思っていることなど多々ヒアリングしたりするタイミングで、コミュニケーションを図ることが多いです。接客業に近い所があるので、接客経験があったり、人が好きだったりすることを志望動機の中心に書いていっても良いでしょう。

 

④本人希望記入欄

実際の文章

「特になし。」

 

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参考詳しくは以下の記事をご参照ください

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本記事は2018/03/14の情報で、内容は調剤薬局事務としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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