エンターテインメント企業内のマネジメント部門
レコード会社・映画配給会社が芸能マネージャーを募集することは非常に稀です。マネージャー部門がないことが多いからです。マネージャー部門を設けている場合でも、募集があるのは欠員が出た時のみになります。
芸能プロダクションにとっての商品はタレント自身の才能です。しかし、レコード会社・映画配給会社の場合、商品は人ではなく作品ですから、その作品を作る人や作品に出演する人をマネージメントする部門に応募する、ということになります。
レコード会社や映画配給会社は、芸能プロダクションとは違い、エンターテインメント企業としての地位があります。タレントの人生を託されるというよりは、タレントの才能をきっかけに新しいエンターテインメントを模索する企業です。エンターテインメント業界で活躍したく、作品作りや作品の営業や宣伝を行う会社で芸能マネージャーも経験したいのなら、挑戦する価値は多いにあります。
- レコード会社・映画配給会社はタレントのマネージメント会社ではない。タレントの才能によって新たなエンターテインメントを作っていく。
ブッキング・キャスティング・リリースが前提
レコード会社はCD・DVDをリリースします。映画配給会社は映画を作るとともに、ブッキング・キャスティングに近い場所にいます。作品が商品として出る会社にタレントが所属していますから、タレントが関わる作品が発表されることが前提の場合が多数です。たまたまプロダクションが見つからずにタレントを預かっている場合もありますが、さほど多くはないでしょう。
地道な営業や宣伝をしなくても仕事があることが多いので、営業や宣伝は苦手でも、芸能マネージャーとして大きな仕事に関わりたい人には最適です。下積み期間が少なく、マネージャーの仕事に関わる事ができます。
- 地道な営業や宣伝をせず、マネージャー職を経験できることが多い。
安定した大手企業
レコード会社や映画配給会社は、エンターテインメント業界の中では大手ですから、芸能の仕事の中では安定した企業です。安定を望む芸能マネージャーには向いている職場でしょう。
本記事は2015/05/29の情報で、内容は芸能マネージャーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。