長時間労働、休日返上も
企画から原稿、記事といったコンテンツの作成、実際の編集作業まで、様々な種類の仕事を並行していくことが求められます。このためどうしても時間が必要になり、労働時間が長くなる傾向にあります。
また、雑誌などの場合、締め切りに向かって原稿・記事が集まり、編集作業の量が加速度的に増加していくため、処理にはより多くの時間が必要となり、労働時間は長くなっていきます。さらに、休日の返上が余儀なくされることもあります。
このような仕事がいくつかオーバーラップしながら進んでいくことになるため、長時間労働が常態となってしまうのです。
- 様々な仕事を同時進行で行い、締め切りが近づくと作業量は更に膨大になるため、長時間労働が当たり前になってしまっている。
人手不足が呼び起こすハードな勤務
オフィス外での外部との打ち合わせも多いですが、これらは労働時間にはカウントされないことも多く、実質的には更に長い時間が仕事にとられていきます。管理職など一定のポジションとなるまでは、このような状況が続くと考えておくべきです。もちろん、地位の上昇に伴い現場以外の仕事も増していくため、決して楽になるわけではありません。
また、編集の職場は多くの場合、仕事量に対して慢性的に人手が不足している状態です。このため長時間労働を前提とした職場構成になっているのです。
- 慢性的な人手不足、社外での打ち合わせの多さなども激務の一因。
残業代は期待できない
中小の出版社、編集プロダクションでは残業代も一定時間分に限定されたり、まったく支払われないこともあります。日本全体の労働力が減少するなかで人手不足が解消されること、また出版業界の停滞の改善が難しい状況では、長時間労働の解消、時間に見合った残業代の支払いは、今後も難しいと考えられます。
編集は面白く、やりがいのある仕事ではありますが、このような職場環境であることを頭において就職を検討しましょう。
- 中小企業や編集プロダクションでは残業代が支給されないことも。今後も状況の改善は難しいことを念頭に置いて転職活動すべき。
本記事は2015/05/26の情報で、内容は編集としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。