年間休日の数え方
正社員の場合は診察日が勤務日になるので、その医療機関の診察日を見ればおおよその休日がわかります。しかし、年間休日の数字が示す意味にからくりがあることがあるのでその点は注意が必要です。
- (1)クリニック
クリニックは特に、半日だけ診察をする日があることが多くあります。例えば木曜日と土曜日の午後が休診である場合の休日は、それぞれの半日ずつを足して、1日、と数えます。そのため午前はいつも通り出勤する日は週に6日あることになります。家庭があったり子供がいたりすると、丸々1日の休みでなければ、朝にバタバタして家を出ることには変わりないので、やってみると意外と休みが少ないように感じる、という人は多くいます。
- (2)総合病院
総合病院であれば、土日休みのところが多いです。クリニックのような午前と午後の間の休み時間がない分、朝9時から診察開始で夕方5時頃終わります。どこで勤めるかで勤務時間の形態が大きく異なるので、どんな働き方をしたいのかしっかり考えて求人を探すようにしましょう。
- 休日の考え方は例えば半休×2で1休日とカウントされるため表記上の感覚と実務上の感覚が異なることも。
院長=経営者の場合は、院長の意向により異なる
年間を通して長期連休はどれくらいになるのかも重要なポイントでしょう。例えばですが、院長が旅行好きだったりすると長い休みが多かったりもします。また、世間の大型連休と時期をずらして休診にするクリニックもあります。繁忙期と閑散期のある診療科であれば、閑散期に合わせて長期連休を設定します。
また、クリニックでは院長の都合により休診になることがあるのでその場合は臨時の休日となります。このように、休日がいつ、どれくらいになるかはその職場によって大きく違うので、その点が気になる場合は、年間休日日数よりも、長期連休は毎年いつごろなのか(もしくはそれ自体があるのか)を訊く方がお互いに誤解をまねかずに済みます。
- 小さいクリニックなどは経営者の決定により年間休日・長期連休に影響が出ることも。
本記事は2015/05/22の情報で、内容は医療事務としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。