掛け持ち、副業ありきの日本語教師
日本語学校等の常勤講師以外の日本語教師は、複数の現場を掛け持ちしたり、副業を行っている人がほとんどです。これは「日本語教師の仕事が少ない」という消極的な理由ではありません。
「日本語学校より企業で日本語を教えたい」「地域での日本語教育活動を中心に行いたい」と自分の仕事のスタイルにこだわりを持っている教師が多く、自分が教えたい現場の仕事が短期間だったり週に1回のものだったりしても、そこで働くことを選択するからです。しかし、現実的に生活をしていく収入は必要となりますので、いくつかの現場を掛け持ちしたり、日本語教師以外の仕事で収入を得たりしています。
- 単発や短期間であっても自分の希望通りの仕事を選ぶケースが多く、収入面から必然的に副業をする人が増える。
やはり多い語学系の副業
日本語教師は海外で生活をした経験がある人が多く、語学が堪能な人が珍しくありません。講師派遣会社は日本語教師だけでなく、日本語以外の外国語教師も派遣している会社が一般的ですので、日本語教師として登録する際に堪能な外国語も申請しておき、日本語以外の外国語教師としての仕事もしている日本語教師がいます。
また、通訳や翻訳の仕事をしている人もいます。通訳は翻訳の仕事は、空いた時間や在宅で行えるものも多く、スケジュールが変わりやすい日本語教師にとっては非常に選びやすい仕事です。さらに、こういった専門の仕事は時給も高いため、副業としては非常に人気が高くなっています。
- 得意な外国語を活かした仕事をする人も多い。在宅でできる通訳や翻訳の仕事は特に人気。
昼と夜で仕事を変えている人も
日本語の授業は、その現場によって、朝早くに行われたり夜行われたりします。そのため、昼間か夜のどちらかに日本語教師の仕事を集中させ、空いている時間にパートやアルバイトでまったく別の仕事をしている日本語教師もいます。
その場合の仕事は非常に多種多様で、日本語教師の仕事に関連して国際交流機関で働いている人もいれば、事務や接客等、日本語教師とはまったく関係のない仕事をしている人もいます。
- 空き時間を利用して、語学とはまったく無関係のアルバイトやパートをする人もいる。
本記事は2015/05/22の情報で、内容は日本語教師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。