日本国内で正社員希望なら日本語学校
日本語教師でもっとも正社員になりやすいのは、日本語学校です。日本語学校は「常勤講師」「非常勤講師」と雇用形態が分かれており、正社員に当たるのが「常勤講師」です。常勤講師は自分の授業の有無に関係なく学校に通勤します。また業務も授業だけでなく、学生の管理、非常勤講師の管理、教材の発注等、その他の業務も多く行います。
学校によって、未経験からでも常勤講師で契約してくれるところもありますし、試用期間として数か月から半年非常勤講師として勤務し、それから常勤講師として再契約するところもあります。日本語学校が4月と10月に新学期を迎えますので、そのあたりで人も動きます。ですから、日本語学校での常勤講師を目指す場合は、2月3月、8月9月に情報に注意すると良いです。
- 日本語学校の常勤講師の求人は、新学期に合わせて出ることが多い。
正社員の求人が多い海外
海外では、日本語学校の他に大学や企業でも日本語教師の正社員での求人があります。海外は終身雇用ではないので、1年から3年の労働契約を結ぶことになりますが、契約期間中は正社員と同じ待遇、昇給賞与や保険、各種手当等を受けることができます。
また契約の更新も可能ですので、双方の合意があれば契約更新を繰り返して、継続して同じ会社で働くこともできます。また海外の場合、「外国人(日本人)」というだけで給与が高く設定されているところもありますので、勤務先によっては高収入が見込めます。
- 海外の場合は、有期雇用でも契約を繰り返して長期間安定的に働ける職場が多い。
国際交流機関は契約社員扱い
国際交流機関でも賞与や保険、各種手当がある待遇での採用がありますが、こちらはほとんどの場合が契約社員扱いになり、長くても3年で契約終了となります。また、海外の契約とは違って契約の更新もありません。ただし、こういった国際交流機関で働いていれば自然と人脈もできますので、そこからほかの機関やプロジェクトに紹介してもらったり、外には出てこない求人の情報を得たりすることもできます。
- 国際交流機関での勤務は契約延長はないが、そこで得た経験や人脈によって、正社員としての新たな職場が見つかる可能性も。
本記事は2015/05/22の情報で、内容は日本語教師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。