日本語教師の男女比
日本語教師の男女比は勤務形態によって少し異なります。非常勤講師の男女比は3:7と圧倒的に女性が多いですが、常勤講師(正社員)の男女比は5:5と同率です。これは男性が安定した職場を求めているのと、女性の場合は、結婚や出産後、非常勤講師として働く人が多いからです。
年代別での男女比は、20代、30代は女性が圧倒的に多く、年代が上がるにつれて男性の比率も上がる傾向にあります。
- 常勤の日本語教師の男女比はほぼ同じ。非常勤は女性が多くなる。
女性にとって働きやすい日本語教育業界
なぜ日本語教育業界には女性が多いかというと、その最大の理由は、結婚、出産後も働きやすいからです。現在、日本国内で働く日本語教師の常勤講師と非常勤講師の比率は1:3と非常勤講師の割合が多く、数多くの非常勤講師が活躍しています。
非常勤講師は週に1回1コマから契約することができますので、自分の生活や予定に合わせて仕事をすることができます。さらに、ブランクがあっても職場復帰しやすく、復帰後も結婚前と同じように働くことができます。
- 日本語教師の雇用形態は非常勤が多く、ブランク明けでも復職しやすいため、女性の方が多い。
男性や若い世代にとっては転職のチャンス
これまでの日本語教育業界は経済的な安定がやや難しかったため、女性や定年後の教員といった高齢の方が多い業界でした。しかし現在では日本国内に住む外国人が増え、また多くの日本企業が海外に進出したのを受けて、そのニーズが高まって来ました。それに伴い、安定して働ける日本語教育機関が増え、日本語教師の待遇も改善してきています。
待遇面の問題から男性や若い世代がやや少ない日本語業界では、長いキャリアプランを持って日本語教師として働こうとする男性や若い世代が求められています。
- 男性や若い世代の日本語教師は少ないため、転職希望者は歓迎される傾向。
本記事は2015/05/21の情報で、内容は日本語教師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。