内装知識が必要
近年注目度が高まっているリフォームやリノベーションに携わるインテリアコーディネーターです。新築とは異なり、既存の建物の内部をイチからまたは部分的にリフォームするため、インテリアコーディネーターとしての経験を積んでいる人が優遇されます。
新築ではベースとなる建物にそのハウスメーカーの木材や鉄骨が使われており、内部の建具なども定められたメーカーのものを使用しているため、インテリアもそれに合わせて選定していきやすいです。しかしリフォームで対象となるのは1件1件が異なる建物で、木造や鉄骨造、パネル構造、軸組構造など請け負う建物が異なります。
建物の確認と基本設計はおもに設計担当が行いますが、インテリアコーディネーターは内装を目で見て、現段階で使われている内装が何なのかを見極めて、リフォームで施工できるものとできないものを選定しなければなりません。照明・壁紙・カーテンだけでなく、床材やタイルの選定をしたり、和室を洋室にリフォーム提案したりと、より専門的な仕事内容になります。商品知識だけでなく、施工方法や施工できる商品の見極めが重要です。
- インテリアの提案だけではなく施工に関する知識の提供などが必要とされる。
他にリフォーム会社で求められるスキル
リフォーム会社では打合せの際に、リフォーム前の状態とリフォーム後の完成予想を比較してお客様に提示します。特に素人のお客様は内部がどのように変化するのかを想像しにくいため、インテリアコーディネーターが選定した商品での施工後を立体的に表現しなければなりません。
インテリアプランボードだけでは表現が弱くなってしまいます。CADによる立体表現と壁紙や床材のテクスチャ表示、照明によるライティングプランを合わせて完成に近い部屋を再現させます。加えてイラストレーターやフォトショップで図面の加工ができれば、同時により高度なインテリアプランボードも作成することができます。
また、実際に施工現場に立ち会ってその場で指示を出すこともあります。商品選定したものが現場で本当に問題なく施工できるか確認しながら、その場で判断・指示しなければなりません。カタログの知識だけではなく、商品の実物や実際に施工されたものを見ておかなければなりませんので、たくさんの建築物を見てたくさんの現場を経験しておく必要があります。
また、インテリアコーディネーターに加えて二級・一級建築士の資格所有者は優遇されます。
- リフォーム後を想像しやすくするため図面作成のスキルなどは求められる。建築士の資格は当然採用時に優遇される。
本記事は2015/05/20の情報で、内容はインテリアコーディネーターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。