実際のインテリアコーディネーターの方が書いた履歴書をもとに特筆すべき注意点を解説していきます。
ハウスメーカーから設計事務所への転職希望の25歳Aさん(女性)
平成23年に某大学の建築学部を卒業し平成23年4月にハウスメーカーに入職しました。今は設計事務所への転職活動を行っていてハウスメーカーには在職中です。
①免許・資格
平成20年7月 カラーコーディネーター1級 取得
平成26年2月 インテリアコーディネーター 取得
- インテリアコーディネーターの資格があれば記入は必須です。それに加えてインテリアに関係のある資格を所有している場合は記載しましょう。カラーコーディネーターや色彩検定など色に関する資格は2級以上だと難易度が高く合格率も低いため、印象に残りやすくなります。
②特技・趣味・得意科目など
実際の文章
「特技は初対面の人とでも会話を長く続けられることです。人と話すことが好きで人見知りもしないため、誰とでも何かしらの共通の話題を見つけて話すことができます。現職でもこの特技のおかげでお客様とすぐに打ち解けられており、スムーズなお打ち合わせができていると思います。趣味は都内のインテリアショップを巡って情報収集をしながら自分でインテリアマップを作ることです。」
- インテリアコーディネーターの業務に合わせた趣味・特技を記載しましょう。特に人と接する仕事ですので、人見知りしないことや、人と話すことが得意、などは好印象です。その特技を実際に仕事で活かせていればなお良いでしょう。
③志望動機
実際の文章
「大学では建築を学びましたが、だんだんと内部空間に興味を持ち、選ぶ壁紙や照明技法で全く異なる室内空間ができあがることに面白さを感じました。○×△ハウスでは室内のインテリアの選定に携わり、お客様のお好みに合わせたインテリアを提案して、働きながら独学でインテリアコーディネーターの資格を取得しました。今後のスキルアップとより幅広いインテリアの提案がしたく、有名建築家との共同設計が多く専門性の高い御社でコーディネーター業務がしたいと思い志望致しました。今まではハウスメーカーで限られた室内だけのインテリア提案でしたが、もっと視野を広げて建物全体でプランを考え、建築家の方々にもお客様にも満足していただけるような空間の提案ができるインテリアコーディネーターを目指したいと考えています。」
- インテリアコーディネーターの職種はそのままで別の業界へ転職する場合は、今までの経験が次にどう活かせるのかを自己分析しておきましょう。例えばハウスメーカーと設計事務所ではインテリアコーディネーターの仕事内容が異なる場合もあります。ハウスメーカーではしていなかった仕事が追加されて業務量が増える場合もありますので、対応できるかどうかや、どう貢献していきたいか、次の職場でどんなインテリアコーディネーターを目指しているかを明確にしておく必要があります。また、別のハウスメーカーやインテリアメーカーなど幅広く活躍できる場がある中でなぜその設計事務所に転職したいと思ったのか、その理由も記載してアピールにつなげましょう。
④本人希望記入欄
実際の文章
「インテリアコーディネーターを希望します。勤務時間と勤務地は特に希望はございません。全国転勤も可能です。」
- 休みの日の急な打ち合わせや夜遅くまでの打ち合わせが不可能な場合ははっきりと記載しておきましょ う。また、インテリアコーディネーターにも転勤がありますので、近郊なら可能・全国可能なども記載しておきましょう。
本記事は2015/05/20の情報で、内容はインテリアコーディネーターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。