基本的に求人は少なめ
管理栄養士の求人ははっきりと言えば少ないです。そして、かなりの地域差があります。都心部であれば病院も介護施設も児童施設も多々ありますが、地方になればなるほどその数は少なくなります。公務員などの求人倍率はインターネットで簡単に調べることが出来るので割愛しますが、その他病院等の施設の場合、求人が少ない上に希望者が多いので非常に倍率は高くなり狭き門となるでしょう。
また、どの職種にも言えることですが、給料や待遇の面でも好条件ならば、より希望者は増えます。特別養護老人ホームに転職の採用試験を受けに行った方が、ほかにどのくらいの人数が受けているのかを尋ねたところ、問い合わせは50件を超えたそうです。 実際に履歴書の送付まで至ったのが、20人程度。採用枠は1人です。東京都内の直営管理栄養士の募集であり、土日祝日が休日、給与も中等レベル、ボーナス 有、の比較的好条件だったこともあったようです。このように求人が少ない上に好条件のものは応募が増えるので全体としては非常に求人を探しにくい傾向があります。
- 求人は少ないが地方よりも都心の方がまだ求人はある。高待遇求人はさらに競争率が高くなる。
求人の多い場所もある
給食委託会社の管理栄養士は、それほど倍率も高くないです。委託先施設が多いことと、必要人数が多いことが一番の理由ですが、離職者が多いことも理由の一つです。
また、保健栄養指導ができる管理栄養士という求人も多く見かけます。企業や自治体に直接赴いて糖尿病予備軍とされる方などの栄養相談を受ける仕事ですので、多くの企業を受け持つ団体は管理栄養士の必要人数も多くなります。
ニッチなところでいうと訪問栄養指導の出来る、在宅訪問管理栄養士という仕事があります。これは求人が多いというか資格取得のための実務経験やレポート審査などが非常に厳しいため、そもそもの必要人数が足りていないという状況のようですが、審査や実務のハードルを下げ、レベルを下げるわけにもいきません。より高度な知識やスキルを身に着ける努力をしていけば、倍率の高い職種でも勝ち抜くチャンスがあるはずです。
- 給食委託会社など中には比較的転職しやすい職場も存在する。
本記事は2015/05/19の情報で、内容は管理栄養士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。