今後の伸び率が一番期待される
現在、中国は人口約13億人以上で、近年の経済成長は目覚ましいものがあります。中国国内のインフラ整備、サイエンス分野やIT技術の発展スピードも速く、たとえば日本でも一般化されてきたスマートフォンの世界市場でも中国メーカー製の製品がTOP5入りするなど話題に事欠きません。今後、翻訳の仕事もますます伸びが期待されている言語です。
政治関係や経済情勢も影響
日中関係という言葉がニュースで頻繁に出る通り、日本と中国間の関係については様々な事情や歴史があり、それにより翻訳の仕事にも影響があります。
現状では、たとえば日本製品の下請け工場が中国にあるということも多く、その従業員向けマニュアルの翻訳は日本語→中国語です。しかし中国の国の規模、成長スピード、そして日本の今後の状況によってはそういった関係が逆転する可能性もなくはありません。そういった場合、今度は中国語→日本語の翻訳が増えることもあるかもしれません。
これはあくまで極端な一例ですが、すでに一部の業界では実際に中国語→日本語の翻訳が増えていて、業界ベースではこういった逆転現象が起きていることもあります。
- 中国と日本の経済的な関係性なども翻訳の仕事に影響が出る可能性。
検定等で実力をアピール
中国語の漢字の表記は日本語で使う漢字と同じ意味のものがあり(漢字が同じでも意味が違うものもある)、日本人が習得しやすい反面、中国国内でも、日本語を学習する学生も多く、また単純に日本の10倍の人口がいるので、日中翻訳もしくは中日翻訳の仕事は中国語ネイティブに任される確率も高まります。
また、中国では翻訳と通訳の仕事がセットにされていることも多く、中国語も話せると仕事の幅が広がるでしょう。日本人が中国語翻訳者の求人に応募して採用されるためには、検定もしくは留学経験等で実力をアピール・証明することも重要です。
- 人数が多い中国人の翻訳者との人材競争に勝つためには実務経験などに加えて検定などのスコアも重要になることも。
本記事は2015/05/12の情報で、内容は翻訳者としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。