現場から退いたあとの仕事はある?
ドッグトレーナーに定年はありませんが、やはり体力が必要な仕事でもあるため、40代を過ぎたら「引退」も視野に入ってくることでしょう。ただ、あくまでドッグトレーニングの現場から退くのであって、それまでに培った知識と経験は様々な場所で活かすことができます。たとえば、ドッグトレーナー養成スクールや専門学校での指導やセミナー・講演会などを通じて後進の育成を行ったり、ドッグランやしつけ教室の運営者として店舗展開や経営に携わったりと比較的活躍の場が広い業界です。
また、今後は異業種からペット業界への参入も増えることと予測されます。その際には、やはり専門知識が必要となり、ドッグトレーナー経験者はアドバイザーとして進出の手助けをすることができます。たとえば、今後は人間と一緒で犬も「高齢化」対策が急務となっており、介護が必要な犬たちのケアをする「老犬ホーム」なるサービスも出てきています。身体に負担をかけないような生活を送ってもらうためにドッグトレーナーから従業員へのアドバイスは不可欠です。
- 体力面でのドッグトレーナー引退後も後進の指導や事業のアドバイザーなど仕事はある。
業界の発展への尽力も
ドッグトレーニングに「イギリス式」「アメリカ式」やもしくは独自に開発した「○○(ドッグトレーナー名前を冠した)式」など、様々な手法があります。現状はノウハウの共有や最新情報の交換などといった横の繋がりが希薄な業界なので、現場から退いたあとは、裏方としてノウハウの勉強会を開催するなどして、業界の発展を後押しすることもできます。
また、犬の保護施設の設立しボランティアを集めたり寄付金を募ったりし、飼い主を失った犬達を救うことも業界や犬達への大きな恩返しになります。こういった考え方でいえば体力面で衰えてきても様々な活躍の方法があると言えます。
本記事は2015/05/11の情報で、内容はドッグトレーナーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。