薬剤師の海外への転職

職業:薬剤師

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 国外で薬剤師として働くのはそう簡単なことではありません。一番の理由は、日本の薬剤師資格は日本以外の国では無効であるためです。すなわち他国において薬剤師業務を行うためには、その国独自の免許や資格が必要です。

 

 ただし、例外もあります。例えば、海外青年協力隊(JICA)のボランティアとして海外で薬剤師活動を行うことができます。また、日本の薬剤師免許を持っていることで、その国の薬学部を修了しなくても、いくつかの試験に合格することで、薬剤師免許の受験資格を得られる制度がある国もあります。

 

海外で薬剤師になる方法の分類

  • “非”薬剤師として海外に赴任する方法

 国外で薬剤師としての業務ではなく、製造管理やマーケティング、臨床開発職、営業として海外に赴任することは可能です。特に内資系の製薬企業は近年積極的に海外展開やM&Aを行っており、特にアジア諸国やBRICsなどの新興国への赴任が増加しています。製薬企業関連の転職サイトには海外業務の求人が多数ありますので、語学に自信があって、製薬企業における勤務歴がある薬剤師にとっては、海外への転職の近道であると考えられます。

 

  • 外国で薬剤師の資格を取得して働く方法

 日本の薬剤師資格を持っていて、さらに外国で薬剤師の資格を取得したい場合、「トランスファー」という制度を利用することができます。これはその国の大学の薬学部を卒業しなくても、ある一定の条件を満たして試験に合格すればその国の薬剤師免許の受験資格を得られるというものです。

 

 一例として、アメリカにおける薬剤師の「トランスファー」制度を説明しておきましょう。アメリカには外国人薬剤師を受け入れる制度として、FPGEC(Foreign Pharmacy Graduate Examination Committee)という試験があります。外国人薬剤師がこのFPGECに合格し、さらに語学やコミュニケーションに関する2つの試験を合格し、一定期間のインターンシップを終えると、アメリカにおける薬剤師国家試験(NAPLEX)を受けることができます。

 

 ただどの国においてもトランスファー制度を利用した薬剤師資格取得は非常に難しく、相当語学が堪能で専門知識に長けている薬剤師でも5~10年程度かかると言われています。トランスファーで目指すくらいなら、その国の薬科大学に通って受験資格を得た方が良いという意見もあります。

 

 そもそも、外国で薬剤師資格を取得しても就職できないという事態も考慮しなければなりません。先ほどのアメリカの例では、近年薬剤師の需給バランスが崩れて薬剤師が過剰になっており、外国人が雇用される例は現在少ないようです。また、就労ビザを取得するのが難しいという点も大きく影響するかもしれません。

 

  • 薬剤師のボランティアとして働く方法

 転職ではなくボランティアという形になりますが、海外青年協力隊(JICA)の薬剤師として海外に派遣されるという方法があります。この場合は、その国の国家資格を取得する必要はありませんがそのほとんどは中南米や東南アジア、アフリカ諸国などの発展途上国です。生活の便が悪くなることを承知の上で応募すべきでしょう。

 

 (※)いずれにしても、薬剤師として海外で働くということは、相当な語学力とその国に応じた薬学の知識、そして場合によっては資格が必要となるため、ハードルはかなり高いです。

 

本記事は2015/05/07の情報で、内容は薬剤師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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