薬剤部長の求人と年収相場

職業:薬剤師

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薬剤部長の求人

 病院で働く薬剤師の頂点とも言えるポジションが、薬剤部長(薬局長または薬剤科長と呼ばれることもあります)です。

 

 薬剤部長は、管理職でもあるポジションのため、薬剤部内の管理業務が中心となり、その他調剤業務や病棟薬剤業務など薬剤師としての業務も行う場合も多い傾向にあります。

 

 薬剤部長の管理業務と言うのは、病院の規模によっても変わってきたりはしますが、基本的にはスタッフである薬剤師の管理や指導など、薬剤部の業務を円滑にすすめるためにそういったマネジメント業務も含まれると言うことを頭に入れて置いた方がよいでしょう。

 

 

 基本的に薬剤部長と言うポジションは、病院の薬剤部で叩き上げの薬剤師が経験を十二分に積んだ上で、病院から薬剤部長(薬局長・薬剤科長)の辞令を交付される形になります。

 

 そういったことから、薬剤部長の求人は、特に薬剤師の人員が多い400~500床以上の大規模病院においては非常に狭き門となります。

 

 しかし、薬剤師の数が少ない中小病院においては、薬剤部長が定年を迎えたり、病気などを理由にして退職することになった場合に、代わりとなる薬剤師の人材がいなければ、薬剤部長としての求人が募集されることがあります。

 

 ここからは実際に、大手薬剤師求人サイト「薬キャリ」に掲載されている、薬剤部長(薬局長・薬剤科長)の求人を見ていきましょう。

 

薬キャリ 全国×病院×正社員×薬剤部長の検索結果)

 

 早速「薬キャリ」で、全国×病院×正社員×薬剤部長の求人を絞り込むと、僅か6件ほどのヒットとやはり薬剤部長の求人が少ないことがわかります

 

 さらに求人の病床数を見ていくと、100~200床以下の病院が多く見られ、大病院の基準と言われている400~500床以上に満たないことから、薬剤部長の求人を募集しているのは中小規模の病院と言うことがわかります。

 

 引き続き同様に「薬キャリ」で、薬剤部長と同じポジションとも言われている「薬剤科長」と「薬局長」でのキーワードでも調査をすすめて行きましょう。

 

薬キャリ 全国×病院×正社員×薬剤科長の検索結果)

 

 全国×病院×正社員×薬剤科長の求人については、薬剤部長よりも求人数が少なく僅か1件と言う結果でした。

 

薬キャリ 全国×病院×正社員×薬局長の検索結果)

 

 反対に全国×病院×正社員×薬局長の求人については、薬剤部長を遥かに超える167件の求人がヒットするなど、このキーワードでの求人数が多いことがわかりました。

 

 上記のことから薬剤部長の求人を探す際には、「病院」×「薬剤部長」と言うキーワードだけでなく、「病院」×「薬剤科長」や「薬局長」と言うキーワードでも検索を試みると良いでしょう。

 

 また、薬剤部長の求人の中には、公開されていない非公開求人がある場合もありますので、薬剤師専門の転職エージェント(登録無料)に登録するのもおすすめです。こういった薬剤師専門の転職エージェントの中には、公開されていない非公開求人があったり、コンサルタントのサポートを受けながら、効率的に転職活動がすすめられますし安心です。

 

薬剤部長の求人で気を付けるポイント

 薬剤部長の求人をハローワークに掲載されることは非常に稀です。

 

 この理由は、医薬品や薬剤部内の管理、病院運営などに関する卓越した知識や経験を備えた、薬剤師の人材を、ハローワークで集めるのが難しいためです。一方で、先ほどご紹介した「薬キャリ」などの薬剤師転職サイトには薬剤部長(薬局長・薬剤科長)の求人が多くはないものの掲載されています。

 

 薬剤部長(薬局長・薬剤科長)の求人の中でも、まず気を付けなければいけないことは、現在薬剤師が何名在籍していて、今後何名が退職する予定があるのかということです。実はこれが一番の問題で、転職サイトに掲載される薬剤部長(薬局長・薬剤科長)の求人の多くが、管理職とは程遠い少人数の薬剤師しかいない400床以下の中小病院であることが多いからです。

 

 中小病院の、薬剤部長(薬局長・薬剤科長)の場合、医薬品管理から調剤、製剤、抗がん剤調製、入院患者の服薬指導、価格交渉、各所属との折衝まで、全て少人数の薬剤師で賄う必要があり、大変なハードワークとなります。自分の思い描いていた薬剤部長と違ったという状況を避けるためにも、必ず現在の薬剤部の人員状況を確認しておきましょう

 

 

 2つ目に気を付けるべきことは、薬剤部と他部署との位置関係についてです。

 

 これは薬剤部長だけでなく病院薬剤師全体に共通することですが、その病院内の薬剤師の立ち位置が危うければ、薬剤師だけでなく薬剤部長にとっても働きにくい環境となります。特に薬剤師数が少なく、薬剤部が病院の運営にほとんど関与できていないような中小病院においては、薬剤部が医局や看護部、事務部に対して力負けしてしまっている場合があるのです。

 

 そのような中小病院などにおいては、薬剤師どころか薬剤部長までもがぞんざいな扱いを受け、薬剤部長さえも定着しないという状況に陥ることが多いとされます。これは面接では、病院側に確認しにくい事項ですので、薬剤師転職サイトのコンサルタントなどの担当者を通じて確かめるのが良いでしょう。

 

薬剤部長の年収相場と待遇

 薬剤部長(薬局長・薬剤科長)の年収相場は病院により様々ですが、年収として550~850万円が相場と言われています。

 

 一般的に、病院に勤める薬剤師は比較的薄給と言われていますが、薬剤部長は、薬剤部のスタッフである薬剤師をまとめていく、管理職と言う立ち位置でもありますので、年収面ではある程度の優遇がされています。

 

 実際に、大手薬剤師求人サイト「薬キャリ」に掲載されている、薬剤部長(薬局長・薬剤科長)の求人で年収について見ていきましょう。

薬キャリ 全国×病院×正社員×薬剤部長求人)

 

 上記は、兵庫県にある100~200床未満の中小病院での、薬剤部長(管理薬剤師)求人の募集情報です。年収は経験が考慮され、年収600万円~と一般病院薬剤師の年収相場である400~600万円よりも高い額面となっていることがわかります

 

 業務内容は薬剤管理指導業務の他に、調剤業務や病院薬剤業務が含まれるなど一般の薬剤師と同様の業務も行うと言う内容になっています。

 

 休日の項目を見ると、4週8休制となりますので、休日は土日以外・シフト制となることが予想されます。ですが、その代わりに休暇が多く、夏季休暇、年末年始休暇、慶忌休暇、有給休暇、育児休暇、介護休暇、産前産後休暇など、各種の休暇があるのが特徴的です。

 

 1点気になるのが転勤の有無に「あり」と記載されていることです。おそらく各地にネットワークのあるグループ病院であり、グループ間で人員不足や昇進などのタイミングで転勤となる場合があるのでしょう。このようにグループ病院の薬剤部長には転勤がある場合もありますので、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

 

 待遇については、病院薬剤師自体、特に大規模の病院については、ほとんどが夜勤や休祝日の日直が入ることがあります。夜勤については月に3回から4回入ることが多い傾向にあり、残業が発生する場合も多いとされます。そのあたりについて、こちらも事前にしっかりと確認しておきましょう。

 

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薬剤部長に求められる人材

 では、病院の薬剤部長(薬局長・薬剤科長)にはどういった人材が求められているのでしょうか。薬剤部長の業務内容から見ていきましょう。

 

 

 そもそも病院薬剤部の薬剤師においては、調剤薬局やドラッグストアなどの薬剤師と比較すると様々な資格職と一緒に仕事をしていく必要があることが大きな特徴です。

 

 特に、医師や看護師、検査技師、医事職等とは業務範囲や責任の所在など、様々な折衝を行う必要がありますので、薬剤部長の仕事ぶりが非常に大切になります。さらに薬剤部の長としてスタッフである薬剤師をまとめていく管理職のポジションでもあります。

 

 そういったことから、薬剤部長にはコミニュケーション能力はもちろん、折衝力のある人、さらにリーダーシップのある人(マネージメント能力)が求められていますまた、当然尊敬されるような人望というのも求められる要素と言えるでしょう

 

 また、病院内で発生する医薬品が関わる事故やインシデントに責任を負ったり、医師や看護師など医薬品を取り扱う専門職に麻薬やハイリスク薬などについて研修教育を施す義務があります。こういった理由により、薬剤部長として採用される薬剤師は十分な経験が無いと実際に難しいでしょう。

 

薬剤部長への転職を成功させる方法

  病院の薬剤部長(薬局長・薬剤科長)は薬剤部で薬剤師が経験をしっかりと積んだ上で薬剤部長になるというケースも多いため、薬剤部長求人数は、ほんの一握りであり、狭き門とも言えます。

 

 

 さらに、薬剤部長の求人を見つけたとしても、その病院での「薬剤部の人員状況」や「薬剤師の立ち位置」など、薬剤部長として転職するうえで肝心の情報が分かり辛かったり、面接では確認し辛い場合もあるでしょう。

 

 薬剤師専門の転職エージェントに登録して、コンサルタントを通じて肝心の情報を確かめたり、薬剤部長の求人を紹介してもらったりなど、その様に転職活動を進めていく方が安心ですし効率的です。

 

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 さらに、薬剤師の転職エージェントの中には検索にはヒットしない非公開求人もあるでしょう。薬剤師の転職エージェントでは、条件がマッチする場合にそういった非公開求人を紹介してもらえることもあるのです。まずは、人気の転職エージェント(登録無料) で、薬剤部長求人の情報収集をはじめていきましょう。

 

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本記事は2018/07/09の情報で、内容は薬剤師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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