管理薬剤師とは?求人事情や仕事内容を徹底解説

職業:薬剤師

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管理薬剤師とは?

 管理薬剤師とは、その職場で医薬品・一般薬剤師の責任者という役割のことを指します。ご存知のように厚生労働省の薬事法では、調剤薬局やドラッグストア、病院などの医療機関、製薬会社など、医薬品を扱う職場では1名以上の管理薬剤師の設置が義務付けられているのです。

 

 管理薬剤師として勤務する職場によって仕事内容の違いはありますが、基本的に管理薬剤師の役回りは、「①一般薬剤師の監督」と「②医薬品などの管理」に分かれています。

 

 

 例えば調剤薬局の場合、管理薬剤師と一般薬剤師との仕事内容の違いを挙げていくと、勤務スケジュールを作成したり、従業員の健康状態や労働衛生などをチェックするといった管理業務を行う必要があること、調剤薬局内の薬剤師のトップであるために病院やクリニックとの交渉事における責任者であること、または保健所や厚生局による査察や、健康保険組合からの指導や返戻などにおいても矢面に立って対応をする必要があることなどが挙げられます。

 

管理薬剤師の求人数は右肩上がり

 近年では調剤薬局やドラッグストア併設の調剤薬局の出店が右肩上がりで急増し、今やコンビニを上回る軒数と言われてるだけあって、管理薬剤師の求人も年々増加傾向にあります。

 


薬キャリ 全国×正社員×管理薬剤師の検索結果)

 

 大手薬剤師求人サイト「薬キャリ」で、全国×正社員×管理薬剤師で検索を試みたところ、4179件もの管理薬剤師の求人がヒットし、日本全国で管理薬剤師という立ち位置の需要があることがわかります。

 

管理薬剤師の職場と仕事内容

 管理薬剤師にはどんな職場があり、どれくらいの求人数があって、それぞれどういった仕事内容となるのでしょうか。実際に管理薬剤師の求人を見ていきながら解説をしていきたいと思います。

 

 大手薬剤師求人サイト「薬キャリ」で、全国×正社員×管理薬剤師の検索結果を例に挙げ、業種の各職場の求人数を見ると下記の様なデータがヒットします。

 

 

薬キャリ 全国×正社員×管理薬剤師の検索結果)

 

 管理薬剤師の業種ごとの求人数を見ていくと、調剤薬局3190件、調剤薬局・OTC販売228件、OTC販売のみ18件、企業620件、病院120件、その他3件という結果でした。やはり、調剤薬局が大半をしめており、次いで調剤薬局・OTC販売(ドラッグストア)、企業(製薬会社、化粧品メーカー、健康食品メーカー、医療機器メーカー)、病院の順で並びます。

 

調剤薬局・ドラッグストアの管理薬剤師の仕事内容

 調剤薬局(ドラッグストア)の管理薬剤師の仕事内容は、チェーンか個人店か、保険薬局か否かなど職場によって大きく変わってきます。

 

 

 調剤薬局(ドラッグストア)での管理薬剤師の基本的な仕事内容は、薬局の運営・管理が中心になります。管理業務(医薬品管理、在庫管理、医薬品発注、売上管理など)をはじめ、薬剤師の管理・監督(シフト管理や指導、教育など)、その他、医療機関や製薬会社との連携や環境整備などまで挙げられます。

 

 上記の他に、調剤業務や服薬指導など、もちろん一般薬剤師と同じ業務も行います。

 

 ドラッグストアの場合には、上記の業務にOTCをはじめ、サプリメント、健康食品、日用品、食料品、化粧品などの管理も加わりますし、陳列やレジ打ちなどの業務もあります。

 

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企業の管理薬剤師の仕事内容

 企業で勤務する管理薬剤師の職場には、製薬会社をはじめ、医薬品卸、医療機器メーカー、健康食品会社、化粧品会社などがあります。

 

 

 管理薬剤師として働く企業の特色や勤務先(本社や支社、工場、倉庫など)によっても仕事内容は大きく変わってきますが、まず、調剤薬局の管理薬剤師と企業の管理薬剤師とで、仕事内容の大きな違いは、調剤業務や服薬指導の業務がほぼ無いに等しいという点が挙げられます。

 

 基本的には、医薬品の管理が中心ではありますが、企業という事で書類作成や文書保管、報告業務(本社へのエスカレーション対応)などのデスクワークも避けられません。MRへ医薬品についての指導をしたりといった業務が加わる場合もあるでしょう。

 

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病院の管理薬剤師の仕事内容

 病院の管理薬剤師の仕事内容も病院の規模や、診療科で大きく変わってきますが、基本的には病院での医薬品・一般薬剤師の管理が中心になります。さらに、一般薬剤師と同様に入院患者さんに向けた調剤業務や服薬指導も行います。

 

 

 病院の管理薬剤師の場合は、調剤薬局ではあまり扱うことの無い注射剤などの幅広い医薬品を取り扱ったり、複数人いる薬剤師への指導やリーダシップを求められる場合も多い傾向にあります。さらには、医師や看護師などの医療関係者との関わりも深いものとなりますので、コミュニケーション能力が必要になってくるでしょう。

 

管理薬剤師の年収・待遇

 管理薬剤師の給与・年収は、比較的一般薬剤師のよりも高収入に設定されている場合が多い傾向にあり、管理薬剤師の年収相場としては550~650万円と言われています。一般薬剤師と同様の業務である調剤業務や服薬指導の他に、管理業務や責任者と言う肩書きが加わるため、一般薬剤師よりも給与・年収が高めに設定されていると言う訳です。

 

 

  では、管理薬剤師の給与・年収を実際に見ていきましょう。大手薬剤師転職サイト「薬キャリ」で、管理薬剤師の年収を調査しました。

 

薬キャリ 全国×管理薬剤師×正社員の検索条件)

 

 管理薬剤師は550~650万円が年収相場と言われているだけあって、全国×管理薬剤師×正社員で検索をすると500万円以上の求人がずらりと並び、中には600万円以上の高収入求人が半数以上(4179件中で2746件)にも上り、管理薬剤師の年収が比較的高収入と言うことがわかります。さらに職場別に見ていくと、600万円以上の高収入求人で一番多いのは調剤薬局であり、2500件もの求人がヒットしました。

 

 管理薬剤師の待遇については、多くの職場で土日休みや年間休日120日以上となる場合が多いとされます。その理由は、保健所や厚生局などの監査が平日にあるために、月~金の日中は勤務するのが望ましいとされているからです。とはいえ、管理薬剤師が平日に必ず在籍しなければならないという公的なルールがあるわけではありません。

 

 管理薬剤師の休暇の取得においては、勤務する薬剤師数に比例して大きく変わる傾向にあります。大手のチェーン薬局やドラッグストアなどにおいては、他の店舗からの応援が来ることもあり、比較的長期休暇も取得しやすい傾向にあります。

 

薬キャリ 全国×管理薬剤師×正社員の検索条件)

 

 また、管理薬剤師の求人を見ていくと、4分の1ほどの割合(4179件中で1093件)で「ママ薬剤師におすすめ」の求人も見られます。管理薬剤師の仕事は大変ではありますし、気持ちの持ち様次第になってしまうとは思うのですが、理解のある職場であれば、育児中の薬剤師でも管理薬剤師として働くチャンスはあるでしょう。

 

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管理薬剤師のメリット・デメリット

 まず、管理薬剤師の一番のメリットは責任が伴う分、一般薬剤師よりも年収が高いと言うことが挙げられるでしょう。

 

 そして責任者と言う立場上、管理業務や店舗運営などに携わることができるため、仕事の幅が広がって行きますし、一般薬剤師とは違った視点で仕事ができるなど、やりがいにも繋がって行きます。マネージメント力やコミュニケーション能力などスキルも身に着けることができます。

 

 

 逆に管理薬剤師のデメリットは、管理業務や運営などの業務をする分、調剤業務など薬剤師としての実務を行う頻度が減ってしまうと言う点です。また、責任者と言う立場上、責任が重くなりますし、職場やタイミングによっては激務となる場合もあります。ストレスが堪り易いポジションとも言えるでしょう。

 

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管理薬剤師に求められる人材

 管理薬剤師は、調剤薬局やドラッグストア、病院などで、ある程度実務経験のある薬剤師が求められています

 

 そして、基本的に管理薬剤師には、従業員=一般薬剤師への管理・監督業務があります。調剤薬局(ドラッグストア)では卸業者や医療機関との交渉、企業では社内スタッフや医療機関、行政とのやり取り、病院では医療関係者との連携などがありますので、いずれにしても管理薬剤師にはコミュニケーション能力が求められます

 

 

 また、管理薬剤師はその職場の顔となる存在でもあります。患者さんや医療関係者から信頼されるだけの医学・薬学の知識が必要となりますし、どれだけ患者さんや国民の健康に貢献できるかが、その職場での将来を占う鍵となります。

 

 ちなみに、管理薬剤師になるには、一般的には、たたき上げで一般薬剤師か管理薬剤師に昇格する場合と、予め管理薬剤師として募集する場合の2パターンに分かれます。例えば調剤薬局に一般薬剤師(管理薬剤師候補)として転職する場合、企業によっては管理薬剤師になるための教育を重点的に行い、1~2年くらいのスパンで管理薬剤師になれるように支援していくと言った企業も見られます。

 

管理薬剤師の転職を成功させる方法

 前述したように管理薬剤師の求人は日本全国にたくさんあります。複数並ぶ管理薬剤師の求人から、中々自分に合った転職先を見つけるのは大変です。そんな時には、薬剤師の転職エージェントに、自分の希望する条件とマッチする管理薬剤師の求人を紹介してもらい、転職活動を進めていく方法が効率的でおすすめです

 

 

 また、高収入などの管理薬剤師の求人の中には非公開求人もあるでしょう。薬剤師の転職エージェントに登録していると、自分が提示した条件とマッチする、管理薬剤師の非公開求人をもちろん紹介してもらえる場合もあるでしょうし、管理薬剤師の求人先との条件交渉などでの転職活動の負担軽減をはじめ、面接の合格率アップにもつながって行きます。

 

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本記事は2018/07/02の情報で、内容は薬剤師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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