科学捜査研究所の薬剤師の採用事情・仕事内容・年収相場

職業:薬剤師

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科学捜査研究所(科捜研)とは何?

 科学捜査研究所(通称:科捜研)とは、警視庁または各道府県警察本部の中の刑事部に設置される研究機関であり、鑑識官から依頼された検体について法医学、心理学、物理学、化学などの様々な分野における科学捜査や鑑別などを行います。また鑑定技術の研究開発も行っています。

 

 科学捜査研究所で働く人は、警察官ではなく技術職員の扱いとなるため、捜査権は無く、原則として研究所内の内勤のみとなります。採用後は2週間から1か月程度、警察学校へ入校し、警察職員としての態度や心構えを学ぶことになります。業務との親和性から、採用される人の中に薬剤師資格保有者も多くいます。

 

科学捜査研究所の薬剤師の採用事情は?

 科捜研の研究員は特に資格等は問われませんが、理系大学院で修士課程や博士課程を修了した人が優先的に採用される傾向にあります。研究員の中には薬剤師の資格を有している人も多く在籍しており、特に大学や大学院時代に分析化学や生化学などを専攻していた人が多いです。特に薬学系出身で科捜研の研究員として就職・転職する場合には、法医学や化学の研究・分析分野の人材として採用される傾向にあります。

 

 ただし、各都道府県にある科学捜査研究所は少人数のところが多く、数年に一度しか求人が出ない場合もあります。東京都の警察本部に当たる警視庁の科捜研では毎年若干名の研究員を募集しているようです。転職チャネルとしては、薬剤師転職サイトへの掲載はまずありません。科捜研の募集は各道府県警察本部のホームページにおいて、不定期で募集されています。

 

 科捜研の薬剤師に向いている人材は、どちらかと言えば、薬理学や病態生理学、薬物治療に対する理解よりも、基礎科学のうちとりわけ分析化学に対する造詣が深い人が適していると言えます。極論を言えば、薬学部大学院の分析化学系や生化学系の研究室の出身であれば薬剤師でなくても構わないということになります。薬局や病院からの転職事例はほとんどなく、大学院からの新卒として就職することが多くなっています。

 

  • 科捜研の研究員は新卒からの入職がほとんどで転職事例は少ない。

 

科学捜査研究所の薬剤師の仕事内容は?

 薬剤師が科捜研で働く場合の業務の中心は、鑑識官が犯罪現場で採取した検体を様々な視点で分析することです。例えば、法医学の領域を担当している薬剤師であれば、現場などに残されていた毛髪や血液、唾液、精液などからDNAや血液型などを検査・分析します。

 

 化学の領域を担当している薬剤師であれば、血液中の違法薬物や危険ドラッグ、睡眠剤などの検出を行います。これらによって、事故原因の究明をしたり、犯罪立証のための証拠を捜査現場に提供するなどの役割を担っています。また、捜査協力の役割以外にも、分析方法の精度を上げたり、新しい分析方法を開発するなどの研究も科捜研で行われており、論文執筆や学会発表などをする機会もあります。

 

  • 科捜研の仕事内容は事件・事故の原因を究明することが中心。論文執筆や学会発表なども。

 

科学捜査研究所の薬剤師の年収は高い?

 科捜研の薬剤師の給与は各都道府県の地方公務員の俸給表によって決められます。階級が上がるに従って給与が上がっていくため、基本的には年功序列となります。

 

 一例として、神奈川県警が平成29年に発表している「大学卒業と同時に採用された人の給与例(化学職)」で言えば、地域手当を含み214,000円で、それ以外に家賃の手当てや交通費などの諸手当が出ることになります。これを初任給として俸給表に従って年収が上がっていくことになります。諸手当の額にもよりますが、月の給料が25万円とした場合は年収で300万円程度になります。

 

 上記の神奈川県警が平成29年の募集ですが、こちらは実際に募集している人員は1名です。一方、他の都道府県では、現在のタイミングでHP上で検索できる範囲内では募集している案件はありません。科捜研の採用がいかに狭い枠かということがわかります。

 

  • 科捜研の年収相場は新卒で月20万円程度からスタートし公務員の俸給表に従って上がっていく。

 

本記事は2018/03/15の情報で、内容は薬剤師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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