美容師と言う職種は下積み期間が長く、慣れるまでは過酷で大変な仕事です。しかし、美容室は飽和状態と言われるほど多く、美容師として働く人や美容師を志す人も非常に多いです。それは美容師という仕事に魅力があり、やりがいがあるからとも言えます。
アシスタントやスタイリストなど美容師の立ち位置によって感じられるやりがいは様々ですが、この記事では、幅広く「美容師のやりがい」についてご紹介していきます。これから美容師に転職予定の方はぜひご参考ください。
目次
美容師のやりがい①:お客さまのリピート
美容師がもっともやりがいを感じることの1つは、お客さまのリピートです。
美容師がスタイリストとして自らがデザインを考え、作り上げたスタイルをお客さまに気に入ってもらえ、また自分の元へ来店してもらえるのです。お客さまの喜ぶ顔も見ることができますし、美容師として自分も認めてもらえたということにもなります。自分が美容師としてした仕事、努力が実った証とも言えるでしょう。
お客さまのリピートにはこのすべてが詰まっています。
担当したお客さまがどれだけ美容室にリピートしてくれるかは売り上げとも比例するので、美容師として非常に大きなやりがいがあります。個人で美容室を経営しているなら利益アップが見込めますし、勤めている場合なら指名が給与アップにも繋がるでしょう。
お客さまのリピートは美容師の命でもあります。いかに多くのお客さまにリピートしてもらえるかという想いで、美容師は営業終了後の練習やデザイン、新しいヘアスタイルの勉強、割引など、体や頭を使っているのです。
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美容師のやりがい②:いろんなお客さまと会話できる
美容室には様々なお客さまが来店します。
変わった経歴を持っている人や自分と同じ趣味の人、話が面白い人など、様々な人と会話をするだけで楽しい気分になれます。中には、お客さまと会話が弾みすぎて仕事の手が止まってしまった…などというエピソードもあります。
そういったことから美容師は、接客や人とのつながりが好きという人には、とても魅力的でやりがいのある職業です。
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もちろん、来店するお客さま全員が話すのが好きというわけではありません。しかし、美容室への来店回数を重ねる度に会話をしてくれるようになることもあります。お客さまが心を開いてくれたと感じると、美容師はとても嬉しいものです。
美容師の仕事とは関係のない話を30分、1時間、お客さまと会話できる職業はなかなかありません。人とふれあえる、つながる機会が多いことが、美容師のやりがいの一つです。
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美容師のやりがい③:結果がついてきたときの喜び
美容師の仕事は慣れるまでは過酷で大変です。特に下積み期間とも言えるアシスタントは、毎日の美容室の営業が終わった後、そこから遅くまでカットなどの練習をします。
自分が美容師としてステップアップするためではありますが、やはり疲れも溜まりますし、とても大変です。しかしそれらの努力が、スタイリストへのテスト合格などにつながった時の喜びは大きいものです。
また、アシスタントはお客さまにカラーリングやパーマなどを担当したりします。施術し終えたら仕上がりをしっかりとチェックの上、さらに担当スタイリストまで出来栄えを確認しなければなりません。そこで上手くお客さまに仕上げることができれば、次も頑張ろうという美容師のやる気につながります。
もちろんアシスタントなので施術は上手くいくことばかりではありません。基本的には、先輩であるスタイリストの美容師に駄目出しをされる事の方が多いのが現実です。ただ大変な思いをするほど、美容師のやりがいは大きくなります。それが美容師の仕事では特に多いでしょう。
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美容師のやりがい④:雑誌撮影の仕事
時には出版社から美容師に声がかかり、雑誌撮影の仕事が入ることもあります。
雑誌の撮影の仕事は、出版社の編集担当、モデル、ヘアメイク、カメラマンなど、たくさんのスタッフで協力しあい、雑誌のページを作り上げていきます。チームワークを大切にする美容師にとっては、目標に向って一丸となって撮影を進めていく過程にやりがいが感じられるでしょう。
また、雑誌撮影の仕事で一番のやりがいは、美容師として作り上げたスタイルが、雑誌として世に送り出せ、反応がダイレクトに返ってくるということです。雑誌が完成時には誇らしさを感じることもできるでしょう。さらに、雑誌に掲載されることで、新規集客にも繋がります。
美容師のやりがい⑤:コンテストへの参加
雑誌撮影と同様に美容師のサロンワークとはまた別の、コンテストなど大会へ参加をすることも美容師のやりがいの一つです。
コンテストによってテーマは様々ではありますが、普段お客さまに提供できない奇抜な髪型や派手なメイクやファッションなど、自身の自由な発想でデザインした作品を作り、アピールすることができます。
コンテストには多くの美容師が集まるので、デザインの発想など新しい発見があり、大きな刺激になります。デザインするのが好きで発想力が豊かな美容師であれば、楽しくて仕方がない場でしょう。
また、有名美容師がコンテストの審査員として登場することもあるので、同じ美容師であれば尊敬する人物と会えるのも嬉しいものです。さらにそこで賞を受賞したり、有名美容室の目に留まったりすれば、引き抜きなどで声をかけられることもあるのです。
美容師のコンテストで賞を受賞すれば大きな肩書きにもなるので、美容師として一度は経験しておきたい場所と言えます。
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※ ここでは主に、美容院で働く美容師のやりがいについて説明しています。
本記事は2018/05/07の情報で、内容は美容師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。