病院・診療所(クリニック)の薬剤師の求人事情・仕事内容・年収相場

職業:薬剤師

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病院薬剤師とは

 薬学部が6年制に変更となってから、新卒の薬剤師が病院や診療所に勤務する例が以前と比べて増えています。6年制の新カリキュラムでは、医療薬学や臨床能力向上に重きを置いた教育が行われていることが一つの要因とされます。

 

病院薬剤師の仕事内容

 病院薬剤師の仕事内容は、調剤業務、服薬説明、注射剤調剤、医薬品情報管理(DI室)、医薬品管理などが挙げられますが、時代により病院薬剤師の主たる業務内容は変わってきています

 

 

 今でこそ病院薬剤師業務の中心は臨床的業務であると言われるようになりましたが、およそ20~30年位前までは調剤室で外来や入院患者の内服や注射の調剤を行うだけでした。その後、医薬分業により外来患者さんの処方箋が保険薬局に対して発行されるようになり、また内服の調剤も水薬や散剤の混合調製からPTP包装の計数調剤へとシフトしたことで、病院薬剤師には時間的に余裕ができるようになったのです。

 

 そのため、まずはじめに入院患者さんに対する服薬指導がベッドサイドで行われるようになり、続いて入院時の持参薬の鑑別や管理、アレルギーや副作用歴などの既往歴(アナムネーゼ)聴取、TDM(血中薬物濃度モニタリング)、注射薬の無菌的調製、副作用モニタリング、チーム医療への参画、医師への処方支援・処方提案などが徐々に実施されるようになりました。現在はこれらの薬剤師の病棟業務は実施されて当然というスタンスに変化してきています。

 

 ちなみに、病院と言っても、国立病院(厚生労働省、独立行政法人国立病院機構など)、公立病院(都道府県や市区町村、地方独立行政法人、日本赤十字社など)、大学病院、一般病院、機能別病院(特定機能病院、地域医療支援病院など)、診療所=クリニック・医院など…さまざまな種類の病院がありますので、規模や病院の特徴によって仕事内容が変わってくる場合もあります。転職時には、しっかりと仕事内容を把握しておきたいところです。

 

病院薬剤師の適性は?

 病院薬剤師に適した人材は、薬物治療に幅広い知識を持っていたり、医師や看護師などの他の医療職種とのコミュニケーションが円滑に取れる薬剤師であると言えます。調剤薬局と異なり、医療系の違う職種の人との連携が常に必要になりますので組織に馴染んでいくのが得意な人に適性があるでしょう

 

 

病院薬剤師の給与と待遇

 病院薬剤師の業務については、服薬指導や病棟業務に対しては診療報酬上の点数がついていますが、もう一つの中心的業務である調剤業務においては調剤薬局に比べて微々たる点数しかついていません。したがって、調剤薬局やドラッグストアなどと比べると給与面ではやや劣っている事実は否めません

 

 ですが、医療の最先端の現場に携われたり、医師や看護師と共に仕事ができたりと、やはり経験が積めるのは病院薬剤師であり、薬学生の憧れる職場の一つでもあります。。

 

 

 病院薬剤師へ転職した場合、400~600万円程が年収相場と言われており、薬剤師が不足している地方の場合には、年収が高くなる傾向にあります。また、薬剤師がたくさん在籍している大規模病院よりも、中小病院や有床診療所などの薬剤師数が少ない施設においても年収が高くなるケースが多々見られます。

 

 病院薬剤師の待遇についてですが、大規模病院においてはほとんどの場合夜勤や休祝日の日直があります。夜勤は月に3~4回程度入ることが多いとされます。一方、中小病院では夜勤を行う場合は少ないですが、少ない薬剤師数で多くの種類の業務を行う必要があり、残業が発生する場合も多いとされます。

 

参考年収に不満のある病院薬剤師の質問と回答

病院薬剤師で働いていますが、年収に不満があります。

現在、某大学病院の調剤部で勤務しています、35歳の男です。新卒時は2年だけ調剤薬局で働きましたが、病院薬剤師の仕事がしたく、転職で今の職場に変わりました。現在は約10年勤めており、役職などはあ...

 

DI室薬剤師とは

 まず、DI室とは病院の医薬品情報室のことです。医薬品情報室の英語表記であるDrug Informationの頭の文字を取り「DI室」と呼ばれています。このDI室では薬の情報を専門的に扱ってっており、医薬品情報を集積・整理をして提供しています。

 

 特に病床数が多い大規模病院においてはこのDI室に専従の薬剤師を配置しています。DI室薬剤師は、その病院内で薬の専門家とも呼べる専門的な立ち位置と言えるでしょう。

 

 

 DI室における業務は、病棟や調剤室における業務とやや異なるため、DI室の薬剤師を募集する際には他の業務を行う薬剤師とは分けて求人を募集することが多い傾向にあります。一方、中規模以下の病院や有床診療所においては、DI室と他の業務も併任していることがほとんどであり、DI室専従として雇用されることは滅多にありません

 

DI室薬剤師の仕事内容

 DI室にはその病院に採用されている医薬品情報をはじめ、採用されていない医薬品情報、OTC薬情報、医薬品の書籍などが並びます。薬剤師は、こういった医薬品の情報を、薬剤師が薬の専門家として、医療従事者や患者さんに提供することによって、薬物療法の発展や医療の向上に貢献しているともいえます。

 

 このDI室の仕事内容を具体的に言えば、医師や看護師、病棟薬剤師などより医薬品や薬物治療に関する疑問点や問題点などの質問を受け、添付文書やインタビューフォーム、医療論文など様々な文献を調査したり、製薬企業に問い合わせたりなどをして、質問に回答することを基本とします。回答は口頭で伝えたり、文書や図にまとめることもあります。

 

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 また、PMDAなどの行政機関から医薬品の安全性情報が発布されたら、病院内の必要な部署に広報し、その医薬品が投与されている患者のカルテに注意喚起を記入したりします。

 

 その他の業務としては、院内採用薬の医薬品集の編集や、薬剤情報提供書のメンテナンス、オーダリングシステムにおける医薬品マスターのメンテナンス、新規採用薬や副作用情報などをまとめたDIニュースの作成などがあります。

 

DI室薬剤師の適性は?

 DI室勤務に向いている薬剤師は、薬物療法の問題点や疑問点における本質的なことを見抜き、文献などからその回答を探し出せる能力がある人、さらにその 回答をわかりやすく文書や図にまとめられたり、口頭で説明できる能力が求められます。英語の医療論文を検索することも多いので、英語を翻訳できる人が望まれます

 

 

DI室薬剤師の給与・待遇

 DI室に勤務する薬剤師の給与は、病院・診療所勤務の薬剤師の他の職種(調剤室の薬剤師や病棟薬剤師など)と大きな差はなく、多くの病院において人事考課や個人目標管理などの査定によって決まります。したがって、DI室薬剤師に転職する場合の年収の相場は400~600万円程度となるでしょう。

 

 

 待遇面においては、病棟薬剤師や調剤室の薬剤とは異なり、残業が発生することは少ないとされます。DI室は調剤室や病棟などの喧騒からは離れた空間と言えます。DI室に勤務するメリットは、自分のペースで仕事ができるところです。ある意味、オフィスワークに似ているところもあるかもしれません。

 

 ただし、ずっとDI室で勤務していると直接薬を手に取る機会が減ってしまいますし、患者さんとコミュニケーションをとる機会も減ってしまうことから、1~3年サイクルで調剤室や病棟に異動となる場合も十分あります。転職時には事前にDI室から調剤室や病棟へ異動になることがあるかどうかを確認しておきましょう。

 

病院・診療所(クリニック)の薬剤師の求人事情

 では、ここからは実際に病院・診療所(クリニック)の薬剤師の求人を見て行きましょう。大手薬剤師転職サイトである「ファルマスタッフ」で、「全国」+「病院・クリニック」で検索をすると、1805件のヒットがあり、求人数が多いことがわかります。

 

ファルマスタッフ ※検索結果)

 

 やはり中規模の病院が圧倒的に多く、求人の業務内容も「調剤、監査、服薬指導、 DI業務」など、総合的に対応できる薬剤師が求められています

 

 病院の種類は一般病院がほとんどではありますが、中には公立病院や診療所(クリニック)なども数件見られます。年収は前述した様に400万円~600万円が多く見られますが、薬剤師不足の地方都市などでは500万円~800万円程と高年収額を提示している求人もあります。

 

ファルマスタッフ ※検索結果)

 

 一方で、病院薬剤師求人の中で、「DI業務メイン」の薬剤師を検索してみると、求人数は僅か2件と募集が少ないということがわかります。ですが、転職エージェントの中には、DI業務メインの非公開求人が出ている場合もありますので、自分に合った薬剤師の転職サイトに登録をするなどして、諦めずにしっかりと求人を探していきましょう。また、年収は病院薬剤師の年収相場とさほど変わりはありません。

 

薬剤師が病院・診療所(クリニック)への転職を成功させる方法

  病院の薬剤師求人は、調剤薬局やドラッグストアには及ばないものの、やはり求人数は多いです。求人数が多くなると、自分に合った転職先が中々見つからないこともありますよね。そういった際には、自分の希望する職場を薬剤師専門の転職エージェントに紹介してもらいながら、転職活動をする方が効率的です。

 

  病院薬剤師の転職で人気の薬剤師転職エージェント
人気1位 ファルマスタッフ
人気2位 リクナビ薬剤師
人気3位 マイナビ薬剤師

 また、中には検索にはヒットしない非公開求人もあります。転職エージェントでは、条件が合う場合にそういった非公開求人を紹介してもらえることもあるのです。さらに、条件交渉などでの負担軽減や、コンサルタントのサポートで面接の合格率向上にもつながって行きます。

 

 まずは、人気の転職エージェント(登録無料) で、病院薬剤師求人の情報収集をはじめていきましょう。

 

本記事は2018/06/21の情報で、内容は薬剤師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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