SMOの人間関係は意外とドライ
SMOの治験コーディネーターの場合、仕事の大半は担当の病院やクリニックの中で行われ、実際に会社のオフィスに通勤するのは月に数回程度です。そのような状況なので、毎日顔を合わせる普通の職場とは少し違います。
病院やクリニックでは、大抵は治験コーディネーターの部屋を準備してもらいます。そこで1人または同じ境遇の他社治験コーディネーターと同室で仕事をすることが多く、親密な人間関係はありません。病院やクリニックのスタッフともビジネスライクな付き合いになります。全般的にサバサバしたドライな雰囲気で働くことが多いです。
- SMOの場合は、治験によって訪問先が変わるため、ドライな雰囲気のことが多い。
病院の治験コーディネーターは仲間による
一方、病院の治験コーディネーターの場合は、病院の中に治験管理室や治験センターなどがあり、関連職員は同じ場所にデスクを構えて毎日同じ職場へ通勤するため、普通の職場の様子と一緒です。
治験管理室も病院によって規模はまちまちで、2〜3名のこじんまりした病院もあれば、数十人の規模の病院もあります。小規模であればその中で働く人の人柄によって全体の雰囲気が変わります。しかし、はっきりと意見を言うような人がいたとしても、SMOと比較すると病院の方が平均年齢は高いため、統制がとれるという点ではまとまりがあるのかもしれません。
- 病院所属の場合は毎日同じ場所に通勤するため、人員構成によって雰囲気が左右される。
実際の雰囲気を知るためには
一番良いのは、実際に働いている人にその職場の雰囲気や実情を聞くことです。もしくは同業であれば他社のことでも実情を知っているかもしれないため、他社で働いている友人などがいれば聞いてみると良いです。
その他、ホームページの情報と、実際に面接を受けた時の職場の雰囲気を見てみましょう。早めに到着してお手洗いを使うと、社員の様子や会話を聞けることがあり、ある程度の雰囲気を知る事ができます。
- 同業の知人に話を聞くか、面接時の様子で判断する。
人の入れ替わりによって職場の雰囲気が変わる
良い雰囲気の会社や病院に入ったとしても、女性の多い職場なので社員の入れ替わりは多く起こります。入れ替わって新しく入ったメンバーによって雰囲気ががらっと変わり、悪くなることもあるので、職場の雰囲気ばかりにこだわって転職先を選ばないことです。逆に考えれば、自分が入って雰囲気を一新することもできます。
本記事は2015/04/20の情報で、内容は治験コーディネーター(CRC)としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。