薬剤師の求人事情

職業:薬剤師

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薬剤師の求人マーケットは変わっていく

 薬剤師業界はこれまでも変化が激しい環境でしたし、将来さらに大きな変化の波がやってくると考えられています。21世紀初頭は日本の薬剤師業界にとって激動の時代となったことは、多くの薬剤師の共通認識でしょう。薬剤師はこの激動の時代を乗り越え、変化の波を乗り越えていかなければなりません。

 

 一方、近年のマスメディアの発信にもあるように、薬剤師の求人においては売り手市場の状況が続いています。就職氷河期のころ、「手に職を」という理由で両親から薬剤師を勧められて薬学部に進学したという人も多いかもしれませんが、現在でもその傾向は踏襲されています。しかし、この売り手市場がいつまでも続くとは限りません。

 

21世紀の薬剤師の人材市場の歴史

 2003年頃より文部科学省の大学事業への参入の規制緩和により、私立大学の薬学部もしくは薬科大学が大幅に増加しました。これにより、国内の薬学部の総定員が以前の約2倍になるという状況がもたらされ、国家試験の受験者も年々増加していきました。薬剤師業界では特に病院や薬局における臨床業務の増加により、臨床を志す薬剤師が増加したと言われます。

 

 2006年になり薬学部は4年制学科と6年制学科に分かれ、実質的に薬剤師の養成課程の履修年数は6年に延長されました。6年制が開始する直前は、旧4年制の駆け込み需要のため薬学部の入試の倍率は上昇しましたが、6年制開始後は倍率が低下し、各薬科大学の偏差値も軒並み低下している状況です。新設薬科大学の中には、定員数の学生を確保できず、学力低下により国家試験の合格率低下を招き、さらに学生が集まらなくなるという悪循環を招き、経営難に陥っている学校もあるようです。

 

 6年制大学を卒業した薬剤師が初めて輩出された2012年以降の薬剤師の就職先は、それまでの保険薬局偏重から、病院・診療所や製薬企業などへの分散が見られ、薬剤師の勤務先の多様化が目立つようになりました。

 

 また、2009年に始まった登録販売者制度によってOTCに従事する薬剤師数は減少しました。2012年から2013年にかけて議論された医薬品のインターネット販売の解禁、2013年ごろの調剤薬局バッシングと2014年の調剤報酬改定の減額など、薬剤師にとって決してプラスにはならない事態も数多く発生しています。

 

  • 薬剤師の人材市場は制度の変化とともに時代によって都度変わってきている。

 

薬剤師の求人の将来

 2015年時点の薬剤師の求人事情はというと、冒頭で触れたように売り手市場が続いています。歯科医の場合、1960年代から始まった歯科大学の増加とともに輩出者も増え、特に都市部では人員過剰に陥ったと言われますが、薬剤師の場合、薬科大学は増加したものの6年制の導入により人気が低下したため、輩出者は2000年以前と大きく変化していません。また、直近の国家試験合格率が約60%と過去最低レベルであったことから新卒の人材が減り、年収においても高止まり傾向が続いています。

 

 一方で環境の変化として、保険薬局に対する調剤報酬が減額されたり、薬局では在宅業務、病院では病棟業務といった、より高度な知識や技能が必要とされる業務を行う必要性が既に生じています。売り手市場とは言っても、今以上の給与や待遇を求めるのは容易ではありません。調剤や医薬品販売などの一般的な薬剤師業務を行っているだけでは時代遅れとみなされる時代がやがて来るだろうと言われています。

 

 薬剤師の未来は決してバラ色ではなく、個々の薬剤師が進化できるか否かにかかっているのかもしれません。また、将来的に転職を考えるのであれば、求人倍率が高い今を見逃さない手はありません。

 

  • 2015年時点で薬剤師は売り手市場で年収も高い傾向だが、今後は専門性の高い業務を行うなど人材価値を上げていく努力が求められる時代へ。

 

本記事は2015/04/17の情報で、内容は薬剤師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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