舞の研修
巫女の研修の一つとして舞の稽古があり、講習会へ参加の場合は約5日間に亘る場合もあります。先生の指導を受けられる機会は、巫女である期間の中でも大変貴重な時間ですので、集中して注意点や振りの細部を確認します。
舞の振りは文章で表すことが難しいため、ビデオカメラなどで自分の舞を撮影し、振りを覚えたり形がくずれていないかチェックします。舞はゆっくりとした動きですが、体に負担となる動作ですので、日ごろからストレッチなどで体をほぐすようにし、日々の舞で体の故障をきたさないようにすることも巫女として大切です。
- 講習会へ参加の場合は約5日間に亘る場合も。
所作や祭式の研修
巫女の所作として主なものの一つが叉手(さしゅ)という手の形です。叉手とは左手を上にし両手を交叉させ、下腹の正面に置くことをいいます。巫女装束であり手に何も物を持っていないときには叉手をします。立っている間や歩くときも手は叉手です。
また、祭式では正座の座り方や立ち上がり方などが決まっています。神道ではこのような決まりごとが沢山ありますので一度に覚えることは難しいです。日々よく使う動作から覚えていきます。
- 決まりごとが多いため、日々よく使う動作から覚えていく。
座学研修を設けている神社は少数
神社や巫女について学習するための座学研修を設けている神社は大変少数です。そのため、自分からすすんで調べたり本を読んだりすることは非常に大切です。
神道について、神社の建築様式について、巫女、神職の役割の違い、神社の種類についてなど身につけておきたい知識は沢山あります。本を一度読んでも自分の知識として入らない場合もありますので、同じようなことが書かれた本を読む、紙にかいてまとめるなどすると効率的です。
また、奉仕している神社以外に参拝しに行くことも非常に勉強になります。神社の境内や授与所で工夫されていること、巫女の振る舞いなどで参考になることがあります。
- 座学研修を設けている神社は少数なため、自らすすんで学習することが大切。
本記事は2015/11/20の情報で、内容は巫女としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。