巫女アルバイトは掃除から始まる
神社は境内隅々まで清浄である必要があるため、巫女のアルバイトだから掃除というわけではなく、奉仕する全ての人が境内を清浄に保つよう努めています。
神社の境内には常緑樹が多く存在する場合が多く、年中葉が落ちるのです。落ち葉集めは秋のイメージがありますが、葉の生えかわりの季節、新緑の春が一番の掃除シーズンとなります。出勤し装束に着替え参拝を終えたら、まずは掃除をします。
- 神社は境内隅々まで清浄である必要があるため、奉仕する全ての人が境内を清浄に保つよう努めている。
巫女アルバイトの主な奉仕は授与所での対応
巫女のアルバイトは、主に授与品対応をします。ここで注意したいのは一般的なお店とは違い、お守りは売買品ではなく神様からお頒けするものであり、参拝者はお守りを受けるということです。したがって参拝者に授与品をお頒けする時には、営利的な「ありがとうございます」という言葉はNGです。代わりに「ようこそお参りくださいました」という言葉を使います。
授与品も清浄であることが大切ですので、落とした場合はお祓いをします。汚れも厳禁ですので、はたきをかけるなど常にきれいな状態を保つようにします。授与品は両手で持ち、参拝者へお頒けします。授与品はただの品ではなく、神前で祈祷しご利益を授かった神聖なものです。丁寧に扱う姿勢はアルバイトにも必要です。
- 授与品は神聖なものであるため、丁寧に扱う姿勢が必要。
職員巫女の手伝い
巫女のアルバイトは授与品対応の他にも、職員巫女の手伝いとして作業をすることが多いです。御神塩の袋詰めや祈祷時に渡す撤下品のセット準備など、授与品対応の合間に作業を進めます。参拝者の対応が第一ですので、作業中に対応が必要であればすぐに受け答えできるようにします。
また、巫女のアルバイトは参拝者の多い土日祝日や大安の日に奉仕の場合が多いです。参拝者が授与所に集まることもありますので、落ち着いてひとつひとつ対応します。
- 職員巫女の手伝いをすることもあるが参拝者の対応が第一となる。
本記事は2015/11/20の情報で、内容は巫女としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。