大きく分かれる2つの仕事内容
塾に関わる仕事は現在大きく2つの仕事内容に分類されます。一つ目は、「教える」仕事です。予備校講師や、集団塾の講師がこれにあたります。授業を行うのがメインの仕事となり専門教科の指導スキルに加え、合格実績や生徒からの人気も重要な評価対象となります。
二つ目は、「管理する」仕事です。学習塾業界は4割が個別指導の学習塾となっており、教室長と呼ばれる社員がアルバイトの講師を育成、管理しながら教室運営を行っていくスタイルです。人材育成に加え、マネジメント能力、営業能力など幅の広い仕事といえます。
- 塾に関わる仕事は「教える」と「管理する」に分類される。
具体的な採用先
「教える」仕事を望むのであれば、予備校や集団塾の講師として転職活動をする必要があります。ただし、予備校の場合は、過去の指導実績や出身大学などが重要になってくる為、狭き門といえるかもしれません。まずはチューター等で採用され、そこから講師になる人もいる様です。集団塾は、全国的に展開している大手学習塾から地方の塾まで数多く存在しています。
「管理する」仕事を望むのであれば、個別指導の学習塾です。しかし、その規模は最大手になると全国2000教室を超えるところから地元の個別指導塾まで様々です。また、全国展開している学習塾の多くはフランチャイズ方式を採用しているところが多く、本部直営の教室かフランチャイズの教室かで同じ学習塾でも採用条件は異なってきます。
- 多くの採用先は「教える」=予備校や集団塾の講師、「管理する」=個別指導の学習塾。
意外と多い、学習塾の上場企業
学習塾・予備校業界の市場規模は約9000億円で、コンビニ業界の6分の1程度ですが上場企業は約20社存在します。最近ではM&Aも盛んに行われており、業界の再編が進んでいます。売上上位10社で全体の20%を占めていますから、大手が強い傾向にあると言えるでしょう。
- 大手が多い傾向にあり、M&Aも盛んに行われている。
本記事は2015/02/03の情報で、内容は塾講師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。