ノルマはひと月平均3台程度
一人のカーライフアドバイザーが毎月目標として課せられる販売台数は、支店や人によって違いますが、平均するとひと月に3台程度です。多いと感じるかもしれませんが、そもそも販売目標というのは支店の規模に応じて半期(半年)に一度まとめて割り振られ、そこから一人一人に振り分けられます。支店長はそれぞれのカーライフアドバイザーの実績を考え、誰に何台目標を持たせるか決めています。
新人の間は毎月1台が目標台数となりますが、2年目以降は半期で15~20台くらいの目標を持たされますので、ひと月に2~3台をコンスタントに販売していく必要が出てきます。
- ひと月のノルマは新人のうちは1台、2年目以降は2~3台程度。
決算期と閑散期
カーディーラーの決算期は毎年3月と9月です。4~9月が上期(上半期)、10月~3月が下期(下半期)と呼ばれます。どの業界にも決算月がありますが、各期の最終月は決算で一番多くクルマを売らないといけないため、会社は様々な販売対策や成約キャンペーンを打ち出してセールスの尻を叩きます。これに伴って決算月は目標販売台数が最も多い月となります。新人で3台程度、ベテラン社員になると6台や7台の目標を持たされる人もいます。
そしてもちろん、全てのカーライフアドバイザーが毎月自分の目標を達成できるとは限りませんので、誰かがクリアできなかった台数は誰かがカバーする形を取らなければいけません。きついのは皆同じですが、自分の目標以上の台数を求められ売らなければならないスタッフが一番大変です。目標台数をクリアできなかったカーライフアドバイザーが責められるのは仕方のないことなのです。
逆に決算月の翌月や連休の多い月は閑散期で、クルマを見に来るお客様がとても少なくなります。どんなに来店客が少なくても販売目標はありますし、クリアできない状況が続けば支店の存続に関わります。ただショールームで待っていてもクルマは売れませんから、積極的に訪問活動をしたり電話で呼び込みをするなど、その時々に合わせた販売活動を行う必要があります。
- 目標販売台数が多い決算期と、客数が減る閑散期では、販促施策や営業活動が異なる。
ノルマ達成は給料に反映
大変な思いをしてノルマを達成したあかつきには、やはりご褒美が欲しいと誰もが思うものです。報奨の出し方は会社にもよりますが、大まかには販売車種ごとに達成報奨金が決められていて、売った台数×いくら、という形で翌月の給料に反映されたり、何ヵ月分かまとめて後に報奨金としてもらえることもあります。やればやった分だけ自分に返ってくるのは間違いありません。
会社ごとに強化車種や強化月が異なりますが、その時々のキャンペーンに合わせてターゲットを絞り販売活動を行うことで、より多くの報奨金をもらえるように計算して活動しているスタッフが多いです。
- 各種ノルマを達成することで規定の報奨金が支給される。販売強化月や注力する車種に合わせて営業活動を工夫する人が多い。
本記事は2015/11/12の情報で、内容はカーライフアドバイザー(自動車営業)としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。