ウェディングプランナーの方が転職時に書いた実際の履歴書をもとに、注意点を解説していきます。
メーカー系営業職からゲストハウス型プランナーに転職を希望する30歳Aさん(女性)
平成18年に大学の経済学部を卒業し、同年4月に食品メーカーに入社し営業職に。その後平成22年12月に製薬メーカーの営業職に一度転職し現在も就業中です。異業種のウェディングプランナーに転職を希望する事例です。
①免許・資格
平成10年5月 普通自動車第一種免許 取得
平成21年8月 TOEIC 900点取得
②特技・趣味・得意科目など
実際の文章
「特技は英語です。学生時代に海外留学の経験もあり、現職では外国人のクライアント相手に営業をすることもあり、ビジネスレベルで英語を使っていく自信があります。貴社は今後海外展開も視野に入れているとお伺いしました。その分野では語学力はもちろん、海外とのビジネスという面でも貴社のお役に立てると思っております。」
- 特技は様々あるでしょうが、企業の役に立つ、企業の募集背景にマッチするという視点で書いていくといいでしょう。今回の場合は、英語というキーワードで、海外事業展開を考えている企業への募集という括りで特技を書きました。これにより採用担当者は、この応募者ならばある程度経験を積んだ後、海外の新規事業で力を発揮してくれそうだと入社後の姿を描くことができます。このように特技と仕事とのリンクを意識して書くことが大切です。
③志望動機
実際の文章
「現職では小売店に対して営業をしています。お客様の役に立ったり、喜ぶ顔を見たりすることに非常にやりがいを感じています。しかし昨年、自分自身が結婚式を挙げ、ウェディングプランナーの仕事に魅力を感じるようになりました。お客様一人一人とじっくりと関わり、一生に一度しかない瞬間をつくり出していく仕事内容、そして最高の幸せの一瞬に立ち会える仕事をしたいと強く志望しています。貴社はウェディング業界でいち早くハウスウェディングという業態を取り入れ、さらに一日一組の貸し切りウェディングを行っているところに魅力を感じています。一組のためにプランナー全員で協力をして式を作り上げていくこと、またお客様の思いをマニュアルや制約をつくらずにすべて叶えていくという理念に強く共感しました。私も貴社のチームの一員としてお客様のために最高の結婚式をつくっていきたいと思います。また貴社の将来の営業戦略として海外展開を考えていると聞き、自分が今まで培ってきた営業経験や、海外のクライアントとのやりとりの経験が活かし、新規事業に貢献をしていけると自負しております。この業界での経験はありませんが、今までの営業経験をベースに新しく学んでいくという謙虚な姿勢を大切にお客様に尽くすプランナーになりたいと思います。」
- ここが一番気を使って書くべき部分です。今回はプランナー未経験、さらにサービス業も未経験という場合ですので、志望動機には前職の経験をどう活かせるのか、なぜその企業に魅力をもっているのかという部分を中心に書きます。前職の経験は、人と関わる営業であれば、お客様が喜ぶ様子が好きだということや、数字という視点で仕事を進めていけることを書くとよいでしょう。
- プランナーというとサービス業ですので、どうしてもお客様を喜ばせたいという視点で書く応募者が多くなりがちです。すると応募者多数の場合、埋もれてしまってなかなか採用担当者の目につきません。企業によってプランナーが担当しないこともありますが、プランナーがお客様の営業や案内を担当することも多くあります。そこで営業経験があるのであれば、お客様にメリットを感じてもらう提案をしてより多くのお客様を貴社に取り込みたいといったアピールをすることも可能です。
- 未経験であっても、今まで経験してきたことをどう生かすかという見せ方次第で、即戦力になりそうだと思ってもらうことができます。 企業に魅力を感じた理由については、出来るだけ具体的に書くといいです。特にウェディングの場合、実際に会場に行ってみることができますので、企業研究を兼ねて行ってみることをお勧めします。もちろんサービスを受ける機会があればベストですが、そうでなくても実際に行ってみて感じたことを書くと説得力と共に熱意もアピールできるので他の応募者と差を付けることができます。
④本人希望記入欄
実際の文章
「給与:貴社の規定に従います。
希望職種:ウェディングプランナー
勤務時間・勤務地:一任いたします。」
本記事は2015/04/10の情報で、内容はウェディングプランナーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。