海外で活躍する建築士も増えている
建築士の活躍の場が広がるようになり、多くの建築士が様々な業種や職務に就いています。そして最近では、海外で勤務をする建築士も見られるようになっています。
世界各国で活躍している建築士においては、設計業務、施工管理などに従事する人が目立っています。また、開発途上国においてプラント工事にかかわる事業やコンサルタント業務を行なう人も多く、一級建築士の資格を持つ建築士が活躍するようになっています。
海外で働く建築士の活動地域については、主にアジアやアフリカ地域が多く、最近ではエチオピア、カンボジア、セネガルといったところでも活躍する人が見られるようになっています。
海外勤務の建築士に求められる条件
建築士としての高い技術力や経験はもちろんのこと、海外では外国語による会話が必要とされていることから、海外の業務に支障のないレベルのコミュニケーション能力が必要になります。
また、英語を中心とした語学力のほか、プロジェクトマネージメント能力、工事の外注、現地の業者との契約交渉能力なども海外で活躍するには必要となってきます。
たとえば、設計業務を行なう仕事では、現地においてプロジェクトを組み、設計、打ち合わせや調整などを行なうことから、語学力とともに高い技術力を必要としていることを理解しければならないでしょう。これは、海外プラント工事や建設工事などに携わるときにおいても必要な能力とスキルとされています。
海外勤務ができる求人を出している会社は?
海外勤務を希望する建築士は増えていますが、建設業界で海外勤務を行なう人材を求める企業は限られており、一般的には大手の設計事務所やゼネコンくらいとなっています。しかし最近では、大手の住宅メーカーでも海外勤務を行なう建築士を求めるようになりつつあります。
全体的な傾向としては、海外で活躍する日本企業が今後増えていくと予想されており、海外で活躍する建築士の数も増えていくことになるでしょう。
本記事は2015/10/29の情報で、内容は建築士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。