住宅業界では二級建築士のニーズが高い
建築士は様々なところで働いており、設計事務所や建設会社、住宅メーカーなどで多くの方が活躍しています。建設業界では住宅のニーズは非常に高く、住宅の建設や販売などにおいて従事する建築士も多くなっています。
住宅に携わる建築士は、一級建築士はもちろん、二級建築士の資格を持つ人の方が多いことが特徴です。二級建築士は、延べ面積が500平方メートル以下の建築物なら、設計や工事監理を行うことができます。住宅や小規模な建物では二級建築士の資格で十分なことから、二級建築士の活躍が目立っているのです。
そのことから、住宅業界や住宅関連業者からの二級建築士の求人は非常に多く、最近では住宅メーカーや工務店、専門業者、建材メーカーなどからの募集も見られるようになっています。
また、二級建築士は、現場でも必要不可欠な資格となっています。多くの建設会社では、現場責任者として主任技術者を置く必要がありますが、建設業法では建築に関する主任技術者として建築士がなることが多くなっています。そのことから、建設会社からの二級建築士の求人も多く見られます。
このように二級建築士は、住宅などの設計や工事監理に役立つだけでなく、小規模な請負工事において主任技術者として活躍しています。
設計事務所への転職も人気
二級建築士の場合、転職先として設計事務所を選ぶ人も多いです。この場合、住宅だけでなく、マンションやアパートなどを扱っている設計事務所への転職を考える人が多いようです。また、設計事務所への転職を希望する人は、将来的に一級建築士資格の取得を考えている人が多くなっています。
設計事務所は、二級建築士として小規模な建物を担当していても、一級建築士資格を取得してからも継続して勤務できることが人気となっています。一級建築士資格を取りたい方にはお勧めの職場と言えるでしょう。
二級建築士の平均年収について
二級建築士の平均年収は500万円ぐらいとされ、職場・職種によって異なりますが、一級建築士と変わらない金額か、若干少ないぐらいとなっています。
二級建築士の場合、設計事務所で建築物の設計や工事監理を行なう場合よりも建設会社で現場監督を行なっている人の方が、給料が高いということもあります。しかし、経験を積むようになると、設計事務所に勤務しているほうが給料は高くなる傾向が見られます。
本記事は2015/10/28の情報で、内容は建築士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。