経験が活かせる診断調査業務
建築士資格は主に「設計」や「工事監理」といった仕事を行なう資格ですが、他にも「建築物の鑑定や調査」といった仕事も行うことができます。最近、日本では建物の老朽化が進むようになり、マンションやビルにおいては補修などのために劣化診断や調査がよく行われるようになっています。このような建物では定期的な調査やメンテナンスが義務付けられ、これらの診断や調査を行うには、専門の資格をもった人が行うことになっています。
これらの診断・調査においては、豊富な実務経験がある方がよく、現場の経験が活かせる仕事として注目されるようになっています。最近は、マンションなどにおいて劣化調査が進むようになったことから、重要が高まるようになった職種とされています。
ニーズの高い診断業務
日本では1981年に法改正が行われたことにより、地震に強い建物づくりが行われるようになりました。しかし、これ以前に建てられた建物も沢山あります。このような建物は、耐震性に問題があるだけでなく、多くの建物は築年数が30年以上にもなることから、劣化が進んでいるため、診断や調査を必要とするようになっています。
そのため、この業務において建築士の活躍が見られるようになっています。今後、建物の診断や調査はますます多くなることから、全国において診断業務を行なう建築士を募集する会社が増えています。
診断業務の勤務時間と収入について
診断調査業務において建築士の勤務時間は一般的な仕事と異なるようなことはありませんが、仕事が多くなると、残業も多くなる傾向があります。また、診断調査業務では出張もある会社が見られます。
収入については、建築士の平均年収に近いことがほとんどです。年齢や収入、実務経験、建築士の種類によっても異なるようですが、年収は400万円から600万円ぐらいが最も多いようです。
本記事は2015/10/27の情報で、内容は建築士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。