建築士は教育業界でも活躍できる
建築士の中には、建築知識を活かして教育界で活躍する人も見られるようになっています。具体的には、学校や大学、資格予備校などです。たとえば、資格予備校では、建築士の資格取得を目指す人向けの講座において講師を行なうということが多くなっています。また、大学や専門学校の講師を行なう建築士も増えています。
これら教育業界においては、専門的な知識をもつ教員として、技術者の養成や専門家の育成に貢献することができます。そのことから、実務経験のある建築士が大学や学校の教員に転職を考えるというケースも増えてきています。将来的には、大学教授などを目指す建築士も多いとされています。
教育業界での勤務時間と収入について
教育業界と一言で言っても、勤務時間や収入は一定ではありません。資格取得を目指す資格予備校の場合、勤務時間については、夕方から学生が訪れるということが多く、午後からの出勤や夕方からの出勤が一般的です。そして、大学や学校では、学生と同じく平日日中の勤務が普通です。大学や学校に転職した場合、講師での契約であるなら、担当する時間だけ勤務する場合も多く、兼業可能なケースも多いのが特徴です。
また、建築士の収入については、予備校の場合は授業回数などによっても異なりますが、月給として満足できるような水準になっています。また、大学等の教員の場合は、講師から教授まであることから、採用ポストによって収入は異なりますが、准教授や教授などになると年収は1,000万円ほどとなることから、建築士として設計事務所や建設会社に勤めているときよりも給与が高くなるといったケースが多くなります。そのことから、最近は、建築士でも教育界への転職を検討するという人が見られるようになっています。
本記事は2015/10/27の情報で、内容は建築士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。