専門知識が活かせる建材メーカーへの転職
世界的に評価されている建築をつくる建築家が多い日本では、設計者である建築家だけでなく、施工会社、専門業者、建材メーカーの役割も非常に大きなものとなっています。中でも、良い建築をつくるためには、良い建材をつくるメーカーの存在は欠かせないといってよいでしょう。
日本の建材メーカーは評価が高く、多くの設計者が満足できる製品をつくっていることで知られています。建材メーカーと一言で言っても、基礎や躯体、ガラスやサッシュ、内装に至るまで多くのメーカーと製品があることが特徴です。そのことから、既製品であっても建築家や設計者にとっては活用しやすいものとなり、よい製品がつくられるたびに注目されている分野といってよいでしょう。
建材メーカーでは、実際に建築士が建材を利用しやすいように、自社製品の開発において多くの建築士が活躍しています。このような建築士は、設計事務所やゼネコンなどで設計や現場経験のある人も多く、専門的な知識を活かして製品の製造や開発に携わっています。
このように建材メーカーにおいて、建築士は本来の業務である設計や施工管理とは違った役割を果たしています。日本には多種多様の建材メーカーがあるため、専門知識をもつ建築士はこの分野でも非常に需要が高くなっており、多くの企業で建築士の募集がされています。
実際に選ばれる製品の開発に役立つようになるだけでなく、売上にも貢献できるようになることから、メーカーを志望する建築士の方も多くなっています。また、建材メーカーでの建築士の仕事では、開発、研究、設計などの技術面のほかにも、製品の営業、販売促進といった業務を行なうことが多くなっているようです。
勤務時間と収入について
建材メーカーでの勤務時間は、一般的な企業と同じく朝9時から午後6時がポピュラーなものになっています。ただし、建材メーカーで働く建築士が従事する場所・職場で異なるため、残業が発生するケースもあります。
建材メーカーにおいては、営業を行なうこともありますし、建設現場に出向いて打つ合わせや工事の立会を行なうこともあります。そのことから、現場によっては残業も増えるようになるのです。
本記事は2015/10/23の情報で、内容は建築士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。