不動産会社での建築士の役割
全国には小規模から大規模まで、沢山の不動産会社があります。不動産会社では賃貸仲介や物件の売買だけではなく、企画や設計、施工まで行なうところもあり、マンションや商業施設の開発を行なう会社もあります。最近では、こうした不動産会社には多くの建築士が従事しています。
特に、一般住宅やアパートなどの投資物件を開発している不動産会社においては、必要になる資格は二級建築士で良いため、二級建築士資格保有者の転職も多くなっているようです。
業界で求められる人材
不動産業界には様々な職種があります。不動産会社への転職を希望する建築士は、自分に合った職場であるかどうかについてしっかりと検討することが大切です。不動産会社では企画や計画、設計を行なうということが多くなるので、転職においては設計などを経験してきた人の方が有利になる傾向にあります。
そのことから、建築士資格を持っていても現場経験だけの人や設計や企画の経験がない人では不動産会社への転職はやや難しいものとなるかもしれません。ただし、施工会社でもゼネコンのようなところにおいて開発事業を行なってきた建築士は重宝されるでしょう。このような建築士の場合は、この業界への転職に向いているとされています。
不動産会社における勤務時間と収入
不動産会社は他の業種に比べて少し忙しい業界とも言われており、残業も比較的多くなっています。建築士が不動産業界に勤める場合、設計や開発に従事する人では残業が多くなります。これに対して、現場などを担当している場合はそれほど忙しくないようです。このように大手の不動産会社への転職を考える時は、これらの点について考慮する必要があるでしょう。
また、給与の面では満足できるものとなっているようです。不動産会社では、業績や成績によって給与が上がるようになっていますが、年収は500万円から800万円ほどとなっています。このように、不動産会社は全般的に建設業界の中でも高い収入が期待できます。建築士の中では収入アップを望んで転職を考えるという人が見られるようになっています。
本記事は2015/10/23の情報で、内容は建築士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。