実力主義の世界では、未経験可は多くはない
コピーライターの世界は成果主義で実力主義の仕事が多いです。どうしても転職の応募に際しても過去の作品の提出を求められるケースが多くあります。特に大手総合広告代理店では、専門特化した知識、そしてライティングの実績や受賞歴などかなりの実力と共にそれを裏付ける履歴が必要になります。
その他の準大手や専門広告代理店であってもやはり経験者が多く、またはコピーライターとしての直接経験はなくても、編集としての職歴があったり、営業企画や広報として広告や宣伝のプランニングに関わっていたりと全く知識がない状態でコピーライターになるのは至難の業です。
- 職種の特徴的に「完全な未経験」で採用されるのは狭き門。
未経験可とは書いてあるけれども
時として求人広告には未経験可のコピーライター職の募集も乗っています。つまり世の中の求人には、そのような条件もあるということです。しかしここで気をつけて欲しいのは、本当にそれがあなたのやりたい、思い描いているコピーライター像と合致するかということです。
職種はコピーライターだけれどもやる業務は、コピーをとって、ライターの書いた原稿を誤字脱字がないかチェックをして、インタビューをして来た音声を文字に書き起こして、クライアントの要望をまとめてということが大半を占めるということもあり得るのです。それでもコピーに関わっていさえすればいいというのであれば、いいかもしれませんが、とにかく何をする仕事なのかをよく見極め、慎重に判断することが大切です。
コピーライターの業界は想像とのギャップが多いとよく言われがちです。表面に出ている華やかな部分よりも断然、水面下での仕事が多く業務自体多忙で時間も不規則なものです。自分の思い描いた仕事とはほど遠い内容をその過酷な条件の下でできるかどうか、よく考えて応募することをおすすめします。
- 未経験可の求人も内容をよく考えて応募しよう。
他の業務もしながらコピーライターとして経験を積む
これは中小の制作会社にありがちな求人ですが、制作スタッフやアシスタントとして募集されるケースです。制作をする先輩のアシスタントをして色々な雑用をしながら、少しずつ仕事を見て覚えて簡単なライティングからさせてもらうというパターンです。これであれば、今までの実績は問われないことも多いですし、面倒見のいい会社であれば、ライティングのノウハウを教えてくれることもあります。
そのようにしてはじめは様々な制作周りのアシスタントや業務をこなしながら、ライターとしての基礎を積み、立派にコピーライターとして世の中で活躍している人も多くいます。知識を身につけるために養成講座に通う方法もありますが、このようにアシスタントとして働くと実際の業務の方法が身に付いたり即戦力となるアドバイスを受けやすかったりします。
またコピーライターという職種では転職や独立ということも視野に入れたい人は、まずは、小規模の所で経験を積みステップアップするという方法もとても一般的です。
- 未経験でコピーライターになりたい場合はまずはアシスタントなどで基礎を積んでからステップアップ。
本記事は2015/04/08の情報で、内容はコピーライターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。