葬儀会社はブラックな職場?ホワイトな職場?
転職をするにあたって、自分がこれから勤めようとしている業界は、いわゆる「ブラックかホワイトか」ということは、必ず考える必要があります。
葬儀業界には、さまざまな噂があります。「完全なブラックだ」という声もあれば、「ホワイトな葬儀屋が多い」という声もあり、会社によって大きく違う、というのが実際のところでしょう。ブラック企業とホワイト企業を分ける一つのポイントが「仕事内容が激務かどうか」です。
基本的にハードな仕事は少ない。精神面の負担を考えて
葬儀会社に勤めると腰痛になる、と言われていますが、葬儀屋の仕事自体はそれほどハードなものではありません。肉体的にきついわけではなく、当直や夜勤もシフト制のところが多いので、基本的には「激務」にはなりにくいでしょう。ただし、人手が足りていない職場などですと、当直後そのまま日勤、というシフトを組まれることもあります。
葬儀屋の仕事が激務だ、と言われるのは、仕事内容のハードさよりもむしろ、精神面のつらさが問題になっている可能性があります。病死などの場合は、精神的な抵抗感は少なく、スタッフの方も穏やかな気持ちで見送ることができます。しかしながら、事故死や焼死、あるいは水死などですと、ご遺体の状態がかなり悪いことがあります。
葬儀屋の仕事がどこからどこまでか、ということに関しては、会社ごとによって考え方の違いがあるでしょう。しかし、エンバーミング(ご遺体の消毒や修復、送り出すための装いを整えたりする仕事・または作業)をも行っている葬儀会社の場合、かなり精神的な負担が大きくなります。これらは、数としては多くありませんが、「いつまでも忘れられない」と答えるスタッフもおり、精神的な意味での「激務」にあたると考えられます。
本記事は2015/10/01の情報で、内容は葬儀会社での勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。