葬儀会社の一般的な職種について
葬儀会社の平均年収は、400万円台後半程度が相場だと言われています。大手と言われる葬儀会社の場合、年収はやや高い傾向にありますが、それでも600万円程度と考えられており、それほど収入格差はありません。
これをほかの職業の年収と比べてみましょう。一般的に、30代男性の平均年収は460万円程度、女性の場合は300万円程度となっており、40代の場合は男性が590万円程度、女性が280万円程度となっています。
ここから見ていくと、葬儀会社勤務の男性の場合、一般的な職業とほとんど変わらない年収である、ということが分かります。女性の場合は平均年収を大きく上回りますが、これは、30代~40代の女性の場合は子育てや結婚などでパートタイム勤務に切り替える人が多いから、という見方をするのが正しいと思われます。
「死」に接する仕事として、この金額は妥当か?
この年収相場をどう考えるか、というのは、人によって大きく違います。日常的に人の死に接する仕事でありながら、平均的な年収しか得られないことに不満を持つ人もいます。また、互助会などを採用しているところですと、ノルマが課せられる可能性もあります。
しかしながら、安定した給料を見込むことができ、かつ体力的にきつくなく、夜中まで拘束されたり(入社時に「宿直がある」と説明される会社は除きます)、デスマーチに追われたりすることもない上に転職も容易だということで、いわゆる「ブラック企業」から転職してくる人が多いのもまた事実です。
このように考えていくと、葬儀会社の年収に対する価値観は、人によって大きく違うと言えるのかもしれません。
パートタイムの場合の時給相場について
最後に、パートタイムでの勤務に関しても軽く触れておきましょう。葬儀会社は、意外なことに、パートタイマーの人気が比較的高い職場でもあります。これは一重に、「時給の良さ」にあるのだと思われます。
まったく専門知識を有しておらず、特段スキルがない人であり、地方であり、かつ昼間のみの勤務であっても、時給は1000円を超えるケースがほとんどとなっています。