警備員に求められるスキル・能力・好まれる人物像

職業:警備員

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警備員に必要なスキルや能力、面接で好まれる人物像は?

足腰を中心とする体力がある

 警備員というのは同じ場所に長時間立っていることや、広いエリア内を歩き回ることが多い仕事です。腰を痛めていて長時間立てない人や、歩くのに抵抗がある人には向きません。ただ、大抵の人は同じ場所に長時間立ち続けることは珍しいでしょうし、最初は抵抗もあるはずですが、これも慣れです。一週間も経験すれば抵抗も無くなります。

 

協調性がある

 警備員は他の警備員や他の会社の担当者などと連携して仕事を進めていきます。一人で仕事を始めて、誰とも一言も話さず仕事が終わるというようなことはありません。あくまでも他の人と連携し合って仕事が進んでいくのです。従って協調性が求められます。問題が起こった時に、自分が見た状況を正しく相手に説明し、人の言っていることを正しく早く理解することが解決を速めます。言いたいことを端的に分かり易く説明できる能力も、警備員にとって欠かせないスキルの一つです。

 

初動対応の速さ・観察力の高さ

 警備員は頼りになる存在ですが、全てのことを一人で解決できるものではありません。ケガをしている人が来ても治療はできません。「バッグを盗られた」という人が来ても自分で犯人を捜しバッグを取り返すことはできません。警備員は自分一人では解決できない問題に出くわすことが多いということを知っておく必要があります。

 

 それでは警備員は問題が生じた時に何をすればよいのかというと、それは「迅速な初動対応」です。仲間の警備員に連絡をし、応援を求める。施設側の担当者に連絡をする。さらには事件や事故の場合は、警察や救急に、火災の場合は消防に、それぞれ一刻も早く連絡することです。例えば火災の場合は消防が来るまでに、初期消火、人命救助など安全にできる範囲のことをしなければなりません。

 

 これらの初動対応を速くするには問題に早く気付くことが大切です。自分の回りに助けを求めている人がいないかを観察する、いつもと何か違っていることが無いかを観察することは、警備員の仕事では非常に大事です。いつもと違う音、いつもと違う臭い、いつもと違う温度など、五感を通じて異常をいち早く察知できれば問題解決の近道となります。さらに最も早く問題を解決できる道を判断できる臨機応変さも必要となるのです。

 

機械操作に慣れている

 特に施設警備員は、ある程度の機械や情報端末などの操作を業務で使うことが多くなりがちです。警備会社は必ず警備員に連絡先を聞きますが、携帯やスマートフォンを持っていない警備員は活動の幅が極端に減ります。今や生活になくてはならない携帯やスマートフォンを所持していないか、存在を知らせていない人物は「新しい物に適応できない人物」または「緊急時に対応できない人物」と思われても仕方ありません。

 

 防災センターは機械操作がかなりの割合を占めます。防犯カメラの検索や録画、また事案が起こったときの警察へのデータの提供、警備日誌や自己報告書も手書きで行っているところは減る傾向にあります。ですので、面接時などでは、パソコンや機械操作に関する趣味やスキルを伝えるといいでしょう。

 

トークスキルの高さ

 警備員は、決して「おしゃべり」である必要はありません。むしろ普段はおしゃべりでない方がよいのです。人間はしゃべっている時は、どうしても集中力を欠きます。要するに、肝心な時に相手にいかに質問したり、聞きだしたりするトーク術が求められます。このトークによって事案が起こった時でも、事実確認を容易にする手助けになります。迷子が発生した時でも服装、性別、名前、はぐれた場所、一人でエスカレーターやエレベーターは乗れるか?などを聞きだせるかが問われます。警備会社での面接時において、接客に携わったことのある人は、決しておしゃべりでない「トーク術」があることをアピールすると良いです。

 

コミュニケーション能力がある・人と接することが好き

 警備員は初対面の人と接することが多い仕事です。道で知らない人からある施設の場所を聞かれた場合を想定すると、知らない場合は別にして、知っている場合は教えてあげるのが親切です。ただ自分は知っていても相手が知らないことを説明するのは結構大変です。出来るだけ単純に説明し、もし相当複雑な説明になる場合は簡単な地図を書いてあげるか、「ここまで来たらまた誰かに聞いてください」というような方法もあります。

 

 警備員は道を聞かれることやトラブルの相談を受けることがしょっちゅうです。できるだけ知らない相手に理解できるように説明しなければなりません。いわゆるコミュニケーション能力は警備員にとって必要不可欠な能力です。聞いた質問に的確に答えているかどうかは、採否の基準の一つです。

 

 また、警備員の業務の1つに「出入管理」があります。人や物・車両の出入りを管理します。特に人の場合は、顔と名前が一致することが基本です。最低でも部外者かどうかを瞬時に見極めなければなりません。顔と名前が一致するには、普段から人とコミュニケーションを取る人の方が容易になります。この「人と接することが苦にならない」という基本的な部分をアピールすることが大事になります。

 

法律やルールをきちんと守れる

 警備員は警察官とは異なりますが、一般の人は警察官と同じような見方をします。警備員が法律を破ったりルールを守らなかったりすると軽蔑されます。交通誘導をする警備員とて、道路を渡る時はきちんと横断歩道を渡らなければなりません。休憩時間にタバコを吸って吸い殻を道路にポイ捨てするのももちろん良くありません。法律やルールを守り、マナーが良い人間でなければ警備員の制服を着ることはできません。

 

集中力を維持できる

 警備員は事件や事故を含む様々な問題に直面します。そのためボーっとしている暇はありません。例えばじっとして座っていたり立っていたりするポストで居眠りをするようでは務まりません。大事なことにすぐに対応できないのは当然ですが、それを見たお客様からクレームが出るのです。もちろん人間ですから力を抜く瞬間も必要ですが、それは仕事が終わってから、そして休憩時間にやればいいことです。勤務中は緊張感を持ち続けられる人間であることが大事です。

 

警備員のスキル・能力・人物像に関するまとめ

  • 体力や協調性、観察力と初動対応の速さ、トークスキルやコミュニケーション能力などが重視される。
  • 手書きの書類などが減ってきているため、ある程度の機械操作や端末操作に慣れている人が求められる。
  • 法律やルール、マナーをわきまえた人物が好まれることは言うまでもない。

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本記事は2018/02/28の情報で、内容は警備員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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