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正社員のカメラマンの求人
正社員のカメラマンは安定した収入
正社員のカメラマン、つまり企業に雇用される専属カメラマンは、一般的に高収入を得る事は容易ではないですが、安定した収入を得る事が可能です。
より規模の大きな案件を抱える企業であればより給与も上がりますが、そこには高倍率でより能力の高い人材が競合します。比較的小規模の企業でも、優良な案件を多数抱えていて給与も高い水準である場合がありますが、その場合は非常に多忙であるというケースも少なくありません。
そういった事を踏まえて、給与だけではなくどこに自身のやりがいを見い出すかという事を考察する事が重要です。
出版社や新聞社への転職
出版社または新聞社は、自社からのコンテンツや情報を発信する目的の一部として写真を撮影します。出版社の中でもファッションやグルメなどジャンルが様々で、新聞社は報道写真ということで、転職と一口に言ってもターゲットが多様ですので、自身の動機を明確にする事が重要です。
当然写真は専門職ですので、その上で技術や経験を培い競合を勝ち抜かなければなりません。稀に未経験でもアシスタントとしての採用が存在しますが、その場合も根底にある動機つまり目的意識を明確にしておく事が必須です。
その上で準備が整ったら書店やウェブサイトを通じてその企業の求人を探す、または絶えず求人情報誌に目を通すというステップに進みます。
広告代理店への転職
広告代理店は基本的には広告を取り扱いますので、高い技術とコミュニケーション能力が求められます。
カメラマン、アシスタント採用共に新卒での採用が目立ちますが、稀に中途採用の募集もありますので、その機会に向けて技術や実績を積むということも一つの選択肢です。フリーランスとして、ある程度実績を積むということも一つですし、スタジオアシスタントなどで基礎から勉強するということもできます。
いずれにしても非常に狭き門であるということが言えますので、逆を言えばそこを通過する能力があれば、フリーランスでも十分通用する可能性がありますので、長期的な目で見てどちらに適性があり、どちらにやりがいがあるのかということを検討することが重要です。
カメラマンの転職と自己PR
ベースとなるのは技術や経験
企業カメラマンとして転職にエントリーする際に、重要視されるのはカメラマンとしての技術や能力です。
アシスタントとしてのエントリーであればこの限りではありませんが、カメラマンとして転職を希望するのであれば、企業も即戦力を求めます。そこで重要になってくるのは、写真の能力を視覚的に表した作品です。雇用者側もカメラマンであったり、写真に通じている人ですので、作品を一目見ればその人がどういった技術やセンスを持っているのかは判断できます。
ただし経験まではそこから判断することはできませんので、これまでの写真歴やスタジオやアシスタントとしての経歴があればそれも十分な好材料になります。
人柄も重要な判断材料
カメラマンは基本的にクライアントあっての職業、つまり人と人との関わりが大きな部分を占める職業です。これは企業カメラマンであってもフリーランスであっても同様です。言い換えれば、カメラマンは人に好かれる人間性であることが求められるということです。
当然フリーランスのカメラマンの中には職人気質の人も存在しますが、企業に所属するとなると自身で仕事やクライアントを選ぶことはできませんので、より多くの人に満足や安心感を与えることができるというのは重要な自己PR材料です。
人に好かれるといっても色々な要素があり、「明るく現場を盛り上げる」という人もいれば、「要望を親身に受け止め実行する」という人や「とにかく正確なプロフェッショナルワークを徹底する」という人も居て、一概にどういった人間性が求められるとは言えませんが、それらが重要視されているという認識を持っていれば、自己PRの考察がスムーズに進みます。
写真への情熱
雇用者も何らかの形で写真に携わりそこへの愛情があるので、その場に存在しています。一線で活躍しているカメラマンも例外なく、写真に対する並々ならぬ情熱がありそれが日々の成長への原動力となっています。
自己PRの場では、写真への情熱の有無が判断材料の一つとなりますし、場合によっては現状の経歴よりもそういった成長性を重視する人もいます。特にアシスタントなどの教育システムを持つ企業は、人を育てるというマインドを持っていますので、その重要度はより高くなります。
言い換えると、その情熱を持たずにその場に臨むと容易に見透かされるということもありますので、書類、面接共に自己PRの際にはその点を熟考するということが非常に重要になります。
正社員カメラマンに転職のまとめ
- 正社員のカメラマンは、安定した収入を得る事が可能。
- 正社員の企業カメラマンへ転職する際に、重要視されるのはカメラマンとしての技術や能力。写真の能力を視覚的に表した作品も重要視される。
- 基本的にカメラマンは人に好かれる人間性であることが求められる。
本記事は2018/02/19の情報で、内容はカメラマンとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。