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スタイリストの転職と年齢の関係
スタイリストへの転職は一般的に20代が多い
スタイリストになっていく転職の年代としては、一般的には20代が多いです。肉体的にもハードな仕事ですし、アシスタント時代には徹夜もざらだったりするので、若い内に転職した方が体もついていきやすいです。
独立しているスタイリストがアシスタントを取る場合や事務所にアシスタントで入る場合も、やはり20代の方が有利になります。
それだけ、早くからスタイリスト業務を覚えて、一人前に動けるようになれば、稼働できる年数も増えます。そういった理由から、スタイリストに転職を考えるなら20代が良いでしょう。
30代でスタイリストに転職する場合も
一般的には20代でスタイリストに転職する人が多いですが、30代を過ぎてからスタイリストになる人もいます。
そういった場合は、ファッション業界で仕事をしていた人が多い傾向にあります。バイヤーやデザイナーをやっていたり、販売をやっていたりとファッション業界にいれば洋服の基礎の知識はありますので、勉強をしなくてもスムーズに入っていける場合もあります。
また、30代でスタイリストに転職していく人というのは、アシスタントをやらずにスタイリストデビューという形になったりもします。アシスタントをやっていないので、その分の業務を覚えなければならない点もありますが、現場たたき上げのような人が多いのでこなしていけるでしょう。そして、ギャランティもそこそこ貰えたりするので頑張れます。
40代ではパーソナルスタイリストへ転職する道も
40代からのスタイリストへの転職は残念ながら、中々難しいというのが実情です。アシスタントになるにはまず難しい年齢ですし、一般企業でも40代となれば転職は難しいのでスタイリスト業界も一緒です。
ですが、40代でもパーソナルスタイリストになるのであれば、話はまた別です。パーソナルスタイリストとは個人のスタイリングをする仕事で、買い物に同行して洋服を選んだりする仕事です。この場合は個人がお客様ですので、パーソナルスタイリングのホームページなどを立ち上げて、お客様から注文があれば成り立つ仕事です。
そうやって、パーソナルスタイリストとして有名になっていけば、コラムを書いたり、イベントに出演したりと道が開けていく事もあります。
スタイリストの転職と学歴
スタイリストの転職に有利な学歴は?
スタイリストの転職に有利な学歴というのは、やはりファッション関係の専門学校を卒業していたり、服飾系の大学を卒業している人が有利です。学校で洋服の基礎を勉強してきているので、1から勉強もしなくていいですし、アシスタントになるにしても師匠のスタイリストも仕事を教えやすいです。
かといって、高卒や普通に大卒がスタイリストになれないかと言えばそういう事でもありません。高卒でも洋服が好きで情熱があったり、大卒でファッションに興味があり、スタイリスト事務所のアシスタントになるのであれば、問題はありません。
要はやる気と情熱があるか、コミュニケーションはきちんととれるかなどの基本的な事を見ていきますので、学歴が心配という人でもスタイリストになりたいという情熱があれば、その道は開かれますので、臆せずに面接を受けましょう。
学歴よりも経験値とパッション
学歴が高卒であっても、学生時代から洋服が好きで、自分のオリジナリティ溢れるコーディネートで読者モデルになり、その高いセンスから編集部の目に留まり、スタイリストになっていったという人もいます。
とにかく、洋服が好きで好きでしょうがない気持ちがあって、スタイリストになりたいという明確な夢があれば、色々な人のツテを頼ったりしながらも、業界に入っていく事は出来ます。
自分にはこれが足りない、あれが分からないと不安材料を集めるよりも、もう郷に入っては郷に従えの精神でやる気と負けん気と根性でその世界に入ってしまえば、スタイリストの現場を経験をしていくうちに形になっていきます。頭で覚える事も、もちろん重要なのですが、体当たりで臨んでいく姿勢があれば学歴などは関係ないのです。座学よりも体で覚える事、これは大切な事です、そしてそういった経験で得た知識は一生の財産になっていきます。
スタイリストの転職と資格
スタイリストになるには資格がいるの?
スタイリストになるために資格がいるかというと、スタイリストという仕事に特定の資格は必要ありません。
その経験や場数を踏んでいる事から、資格が無くても、スタイリストの仕事をしていればモデルに合う服の形や色は自然と分かるようになります。
ただ、保有していると有利な資格はあったりもしますので、下記でご紹介します。
カラーコーディネーター
スタイリストの仕事をしていく上で、有利になる資格と言えばカラーコーディネーターの資格になります。特にパーソナルカラーが分かっていれば、そのモデルの髪の色、瞳の色などから似合うカラーを見分けられるようになります。
色は一口にピンクと言っても、様々なピンクがあり、少しづつニュアンスが違うものです。モデルにも似合うピンクと似合わないピンクがあるように、クライアントからピンクの洋服でという発注があっても、色の事を分かっていればそのモデルに似合うピンクが見分けられるようになります。
スタイリングは色々な洋服や小物を組み合わせますので、対極なカラーや似たトーンのカラーの合わせなど様々な色の組み合わせになってきます。カラーの基礎を学んでいれば、どの色とどの色な馴染みやすいかなども分かりますので、カラーコーディネーターに資格は大いに役立ちます。
骨格スタイルアドバイザー
個人個人で似合う色が違うように、洋服の形も似合う似合わないがあります。そういった時に役立つ資格が、骨格スタイルアドバイザーの資格です。
顔の大きさや肩の張り具合、腰の位置など骨格から見て、そのモデルに合った洋服を見分けられるようになります。そういった骨格の基礎を学んでおけば、実際に実務として培ったスキルにプラスする事が出来ますので、勉強しておくと役に立ちます。
資格を持っているからスタイリストになれるかと言ったらそれはまた別の話にはなるのですが、スタイリストとして仕事を始めたりした時に更なるスキルアップを目指して、これらの資格を取得するのはとても有効です。
スタイリストの転職と年齢・学歴・資格のまとめ
- スタイリストへの転職は一般的に20代が多い傾向にある。
- スタイリストに必要なのは学歴よりも経験値とパッション。
- スタイリストになるために保有していると有利な資格は、カラーコーディネーターと骨格スタイルアドバイザー。
本記事は2018/01/21の情報で、内容はスタイリストとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。